鈴鹿央士&松本穂香が語る“俳優として”の現在地「伸びしろばっかり!楽しみだ、自分」「分からないことが多いからこそ刺激的」
鈴鹿央士さんと松本穂香さんが、俳優という仕事について、自身の現状について思うことを明かしました。 【写真11枚】役者の仕事について熱く語る鈴鹿央士、松本穂香の写真を見る 映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(2016年)にエキストラ出演した際にスカウトされ、芸能界入りした鈴鹿さん。その後、オーディションで勝ち取った映画『蜜蜂と遠雷』(2019年)での天才ピアニスト役で注目を集め、木曜劇場『silent』(フジテレビ)など話題作に多数出演しています。 松本さんは、2015年のデビュー以来、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ)、連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)、映画『みをつくし料理帖』(2020年)などに出演。auのCM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズではコミカルな一面を見せ、その高い演技力に定評があります。 現在、ドラマ『噓解きレトリック』で共演中の鈴鹿さんと松本さんにインタビュー。撮影現場の“好き”だと思う瞬間や、俳優として今思うことを聞きました。
鈴鹿央士&松本穂香 現場では“一緒につくってる感”で気合いが入る
“一緒につくってる感”で気合いが入る──「“好き”でつながる」というめざましmediaのキャッチコピーにかけて、お2人の現場の“好き”を教えてください。 鈴鹿:現場は基本好きです。これまで何度か「このシーン、このカット、みんなでいいもの撮ろう」というような“空気”が伝染するというか、各々が思いを持ち寄って「すごい雰囲気だな…集中しよう」と思ったことがあって。あの瞬間はすごく“好き”って思いました。 現場には多くの大人がいるので、一人ひとりが集中すると、それが空気に乗るんでしょうね。場の空気が変わる瞬間が分かりますし、それがお芝居をしていて楽しい瞬間です。 松本:私も近いものがありますが、歩きながらのシーンとかで、カメラマンさんが後ろ歩きしながら撮影する長回しの撮影がうまくいったときの、みんなで「よっしゃ!」と思わず声が出るような瞬間が“好き”です。 やっぱり長回しのシーンはみんな緊張しますから。カメラマンさんは後ろ歩きであっても画を捉え続けなきゃいけないし、私たち演じる側も間違えられないし、各部署の息が揃わないとOKが出ないので、それが決まると達成感がありますよね。 “みんなで一緒につくってる感”のようなものが感じられると、気合いも入りますし。 鈴鹿:分かります! ──鈴鹿さんは俳優デビュー5年、松本さんはまもなく10年となります。俳優としての今のご自身をどう捉えていますか? 鈴鹿:俳優はいろいろな人と出会えるお仕事ですし、お芝居をすごく楽しんでいます。 ただ、自分はまだ一度も満足したことはありません。先輩方と「満足したら辞め時だよね」と話すこともありますが、そういう話ができるステキな方々と出会えて、一緒にお仕事ができて、得るものがあって、自分のことを顧みることも多々あって。 作品を見てくださる皆さんに励まされたり、逆に僕が作品で“何か”をあげることもできて、いろいろなものが回りまわっている中に俳優としての自分がいる。そういう現状がすごくうれしいなと思いながらお仕事をしています。 僕はお芝居を知らずにこの仕事を始めたこともあって、不安になることもありますが、知れば知るほど世界は広がるし、まだまだお芝居は未知。学ぶことはいっぱいありますし、「伸びしろばっかり!楽しみだ、自分」っていう感じです(笑)。 松本:私も自分自身ではまだまだだなとずっと思い続けています。7月、8月に舞台をやらせていただきましたが、回を重ねても毎回試行錯誤している状態でしたし…。 ただ、周りにいる「すごいな」と思う方々のお話を聞いていても、「何が自分に合ってるか、どうアプローチしたらうまくできるかなんて分からない」と言っていて。みんなそうなんだ、と。だからずっと“勉強中”の感覚でやっています。 たまに苦しいと思うときもありますが、めちゃめちゃ面白いと思うときもあって。分からないことが多いからこそ刺激的な世界だなと思うし、ずっと続けていきたいと思う仕事です。
めざましmedia編集部