【紀州のドン・ファン】遺産13億円超を「市にキフする」遺言書めぐり対立 争点は『筆跡』...親族側「同一人物が書いたとは思えない」市側「全ての文字で特徴が一致」注目の判決へ
紀州のドン・ファンと呼ばれた野崎幸助さんは、巨額の遺産を遺して77歳で死亡し、55歳年下だった元妻・須藤早貴被告(現在28)が逮捕・起訴される事態となっています。この刑事裁判はまだ始まっていませんが、野崎さんの13億円を超える遺産をめぐる別の裁判が判決を迎えます。野崎さんが書いたとされる「全財産を田辺市にキフする」という紙。これが遺言書として有効なのか、無効なのか、野崎さんの親族と田辺市が全面対立しています。 【写真で見る】生前の野崎幸助さんの自宅取材…タンスに1000万円の札束や貴金属が そして奪われる被害も
自宅に札束…一代で財を成した野崎幸助さん
野崎幸助さんは、貸金業や酒の卸売業など幅広く事業を展開して一代で財を成し、自宅には常に多額の現金や貴金属を置いていました。
2016年にMBS大吉洋平アナウンサーが取材をした際には、野崎さんがタンスを開けると、そこには無造作に置かれた1000万円の札束がありました。 (大吉アナ)「ここにもお金を保管しているんですか。うわうわうわ、そんなところにですか。引き出しを明けたらそこに。金庫に入れた方がいいんじゃないですか本当に…」 (野崎幸助さん)「いやいや、それでいいですよ」
自称『紀州のドン・ファン』自伝も出版
2016年には自伝を出版。これまでに4000人の女性と交際して30億円を貢いだと公言。スペイン演劇に登場する女性好きの人物の名前をとって『紀州のドン・ファン』を自称していました。 『いい女を抱くためだけに私は大金持ちになった』
現金や貴金属を盗まれるなど複数のトラブルも
一方でその派手な生活ぶりは常にトラブルと隣り合わせ。亡くなる2年前には、現金や貴金属6000万円相当を知人女性に盗まれる被害を受けていました。
さらにその翌年の2017年にも、貴金属など4000万円相当を奪われましたが、犯人はすぐに逮捕されました。愛犬イブを抱いて犯人の侵入経路を案内する野崎さん。
(野崎幸助さん)「賊が入ってきてね。目出し帽をかぶって入ってきたんですよね。人のものを盗むというのはやはりとんでもないことなんでね。日本人は汗水を垂らすことが今嫌いなんです」