がんの「自由診療」を選択した人に待ち受ける治療効果以外の「思わぬ罠」
鍼治療で痛みを緩和する
がん治療における鍼灸も自由診療だが、漢方同様に疼痛緩和などに効果がある。砂川氏が続ける。 「国公立のがん専門病院でも鍼灸治療を導入しているところがあるように、東洋医学はがん治療の痛みの緩和などに効果が期待できます。鍼は症状に応じて鍼灸師がツボを使い分けていますので、一概に『ここを押せばOK』というツボはありませんが、たとえば、足三里というツボがあります。ひざの外側のちょっと下あたりにあるツボですが、ここは比較的万能に使われているツボで、元気を出したいときによく使われるツボです」 国が指定するがん診療連携拠点病院は、全国に461ヵ所あり、そこには誰でも利用できる「がん相談支援センター」がある。がん治療で少しでも迷いがあれば、そうしたセンターに相談をしてみるのもいいだろう。あるいは、国立がん研究センターのサイトには「がん情報サービス」というページがあり、セカンドオピニオンの探し方なども紹介している。 危険な自由診療に騙されないように、信頼できる情報源を利用したい。 ……・・ 【つづきを読む】「夢のような治療法」エクソソームを日本で規制できない「裏事情」 「週刊現代」2024年11月30日号より
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