【速報 ツール・ド・フランス2024】ロマン・バルデがラスト50.6kmで抜け出し逃げ切り勝利、マイヨ・ジョーヌ獲得/第1ステージ
山岳賞 1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)13 Pts 2 ヴァランタン・マドゥアス(フランス/グルパマ・FDJ)11 Pts 3 フランク・ファンデンブルーク(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)9 Pts
ヤングライダー賞 1 フランク・ファンデンブルーク(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)in 5h 07' 16'' 2 マキシム・ファンヒルス(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 11'' 3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ),,
チーム総合順位 1 フィルメニッヒ・ポストNL(オランダ)in 15h 22' 11'' 2 ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)+ 00' 10'' 3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス),,
リタイア 195ミケーレ・ガッツォーリ(イタリア/アスタナカザクスタン)
6月30日(日) 第2ステージ チェゼナーティコ > ボローニャ 198.7 km(丘陵/獲得標高 1850 m) 全長1.9km、平均勾配10.6%、最大20%超の激坂サン・ルーカを2回上る 2日連続のパンチャー大祭。少し長めの起伏を乗り越えた初日とは異なり、この日の敵は、むしろ短い激坂群。中でも秋のセミクラシック、ジロ・デッレミーリャの名物坂サン・ルーカが、勝敗を左右する。 稀代のクライマー、マルコ・パンターニの故郷チェゼナーティコからスタートを切るものの、しばらく道は平坦で真っ直ぐだ。ステージ半ばでようやく軽く脚だめし。中でも2つ目の3級は、2020年世界選で、ジュリアン・アラフィリップがアタックを決めたチーマ・ガッリステルナ。ただ4年前は12kmの独走勝利の起点だったのに対して、今回はフィニッシュまではるかに遠い。しかもその後30km程は、またしても平坦な直線路を進む。 ラスト60kmに入ると、いよいよ爆発的なアップダウン開始。特に全長18.4kmの周回コース×2回に突入すると、3級サン・ルーカが選手たちの前に立ちはだかる。 ユネスコ世界遺産の長い回廊が美しい坂道は、自転車界ではすっかりおなじみの勝負地。そして全長1.9km、平均勾配10.6%、最大20%超の激坂を、現役で最も得意としているのがプリモシュ・ログリッチだろう。前述のエミーリャ一周では3度両手を挙げ、2019年ジロ開幕TTでも、やはり勝利を収めている。 ただし、今回は、上りで勝負が決まるのではない。サン・ルーカを2度上り詰めた後の、ボローニャ市街地へ向けた13kmのダウンヒルで決まるのだ。幸いにも、ヘアピンカーブも登場する下りルートも、やはり多くの選手が熟知している。エミーリャ一周でも、周回距離こそ短いものの、この激坂を5回上って4回下る。 ちなみに2度目の頂上では、今大会初のボーナスポイント(8秒、5秒、2秒)が発生する。猛スピードでダウンヒルした先の、フィニッシュラインでも、ボーナスタイム(10秒、6秒、4秒)がつく。2日目のマイヨ・ジョーヌ争いも、激しくなりそうだ。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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