イスラエルとハマスの交渉は暗礁に、良い方向に動かず-カタール首相
(ブルームバーグ): イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉が暗礁に乗り上げたと、カタールのムハンマド首相が明らかにした。
ムハンマド首相は14日、カタール経済フォーラムで、過去数週間に「一定の機運が生まれつつあるのを目にしてきたが、残念ながら良い方向には動かなかった」と発言。「現時点ではほぼ停滞した状態だ」と続けた。
パレスチナ自治区ガザで7カ月続く戦争に少なくとも暫定的な戦闘休止をもたらそうとする交渉は、数カ月にわたり膠着(こうちゃく)が続いている。ガザでのイスラエル軍の地位、ハマスが拘束する人質解放の条件などについて、双方の主張は大きく隔たったままだ。交渉はカタールのほかエジプト、米国が仲介役を務めている。
イスラエルは同時に、ガザ南部ラファで「限定的」に拡大した軍事作戦を開始。ラファには戦争から逃れようと140万人を超えるパレスチナ人難民が避難していた。
パレスチナ難民を支援する国連機関によると、過去数日に約45万人がラファから退避した。難民らは「疲れ切り、絶え間ない飢えと恐怖に悩まされている」という。
原題:Israel, Hamas Talks Hit Impasse After Rafah Move, Says Qatar PM(抜粋)
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Abeer Abu Omar