「ママ、生理って痛い?血はどこから出るの?」娘の不安。生理を学べ、親子の会話のきっかけになる“ギフトボックス”を作った母の思い
子どもが初潮を迎える時に「赤飯で祝う」のではなく、一緒に生理について学べる機会が作れないかーー。 【写真】初潮を迎える子に贈る、ギフトボックスの中身は? そんな思いで、生理用品を入れる巾着袋や湯たんぽなどの生理グッズ、そして医師の監修を受けた生理についてのガイドブックが入った「ギフトボックス」が誕生した。 発案したのは、小学生の娘から初潮に対する不安の気持ちを聞いていた女性だ。 親子間でもなかなか生理について話す機会がない中、ギフトボックスが会話の「きっかけ」の一つになればと話す。開発の背景を取材した。
初潮に対する娘の「不安」がきっかけに
「ママ、生理って痛い?」「血ってどこから出るの?」。 小学4年生になる娘に、桜口アサミさんは繰り返し尋ねられた。 初潮に対して不安を感じる娘を目の前に、自分なりの答えを伝えたものの、娘が正しく生理について理解し、不安を解消することができたのかと悩んだという。 桜口さん自身、重い生理痛やPMS(月経前症候群)で苦しんできたため、なかなか生理をポジティブに伝えることも難しかった。 頻繁に不安を口にする娘にある日、初潮が来たら必要になるポーチや生理用ショーツなどを買いに行こうと声をかけた。その瞬間、「やったー!楽しみ!」と不安の表情が満面の笑みに変わった。 それが、初潮を迎える子どもに贈るギフトボックス「TIME TO」を作ろうと考えたきっかけだった。 Webマーケティング支援などを手掛ける「Sanpoteam」の代表取締役社長を務める桜口さんは、同社でギフトボックスを作ることを考えた。 クラウドファンディングの「Makuake」で寄付を募り、そのリターンとしてギフトボックスを贈るというシステムだ。 ギフトボックスには、オリジナルデザインの巾着、湯たんぽ、ハンドタオル、星形のピルケースなどの生理アイテムと、ガイドブックが入っている。 ピルケースは、痛み止めや低容量ピルなどを持ち運ぶ用につくった。 デザインや色味の参考にするために、小中学生101人にもアンケートを取った。 アンケート結果によると、ピンクなどより水色やシンプルでおしゃれなデザインが好まれていたことから、生理アイテムの色味も、水色や黄色、モノクロなどを用いた。