イオンは「自力で衣料品をやり切る」 カジュアル衣料を子会社に移管、売り上げ7倍に
国内外のグループ商業施設に出店
「TVC」はSPAとして精度を上げていくため、今後は289店の販売スタッフを介し、客の声を吸い上げてマーケットインの商品開発を進める。また、「情報発信が足りていない」ことから、「TVC」アプリを通した情報発信を強化する。
イオンリテールは23年秋から、衣料品改革として“専門店モデル”を導入している。従来の衣料品平場をデイリーカジュアル、オケージョン、スポーツライフスタイル、シニア向け、Z世代向け、雑貨という6つのカテゴリー別に分け、それぞれ専門店のような形での売り場作りを進めている。“専門店モデル”はイオン船橋(千葉)を皮切りに、今春までに全国6店に導入。今下期にかけても2ケタの店舗に導入予定という。「“専門店モデル”を導入した店舗の衣料品売り上げは好調」(井出武美イオンリテール社長)といい、将来的には“専門店モデル”の中核、デイリーカジュアルを占める「TVC」を、「国内外問わずグループの商業施設内に出店し、グローバルブランドとして成長させていきたい」。