広島市の道路陥没、市が有識者委員会設置へ 調査のため一部の建物解体も
広島市西区福島町で発生した市道陥没事故で、市は4日、事故の原因を詳しく調査するため、有識者による委員会を設けることを明らかにした。調査のため取り壊す建物もある。整備中だった雨水管の工事の再開は遅れる見通し。 【動画】交差点で道路が隆起・陥没 広島市西区福島町 松井一実市長がこの日の市議会決算特別委員会の冒頭で事故について説明。「請負業者による検証とは別に、有識者による委員会を早急に設置する」と述べた。国にも参加を依頼したという。 また、事故原因の調査を円滑にするため、解体が必要な建物があると明らかにした。調査は解体作業を完了した後になるため、工事再開までには「長期の期間を要する見込み」とした。 事故は9月26日に発生。市からの受注業者が地下約30メートルを大型掘削機で掘っていたところ、異常に出水し、道路が陥没した。3日午後3時時点で、24世帯44人が避難生活を送っている。市は雨水管を整備する工事と事故との因果関係があると判断している。
中国新聞社