【毎日杯回顧】圧勝メイショウタバル「GⅠ獲り条件」をクリア 単なる道悪巧者ではない大物
前残りに迫った4着ファーヴェント
2着ノーブルロジャーは終始メイショウタバルを見ながら2番手の競馬。直線は内外の進路選択の差はあったが、一瞬で突き放されてこの着差は完敗と言わざるを得ない。ただ、初の1800mで先行しながら2着争いをなんとか制した点は地力の表れでもある。おそらくNHKマイルCが目標になりそうだが、牡牝の一冠目から難敵が流れてこなければ勝ち負けを争う1頭だろう。もっとも、今年は桜花賞を目指すダイワメジャー産駒アスコリピチェーノやボンドガール、皐月賞を予定する2歳マイル王ジャンタルマンタルあたりがいかにも来そうではある。 3着ベラジオボンドは不完全燃焼に終わった共同通信杯からしっかり巻き返した。良馬場の方が切れそうな印象は受けたが、特に不利もなく、現状の力は出し切った。 4着ファーヴェントはスタートが決まらず後方から。1~3着が前々で決まったことを考えれば、外差しでの善戦はそれなりに評価できる。前走のきさらぎ賞はゴール前で不利を受けて最後の10完歩以上追えず6着。この2戦、少しもったいない競馬が続いてしまった。ダービートライアルや京都新聞杯で続戦なら注目の1頭だ。 6着サトノシュトラーセは道中折り合いを欠き、4角は馬群の中でややゴチャついた。ハイペースを先行した京都2歳Sの3着がベストパフォーマンスであり、1周競馬で先行力とスタミナを生かす競馬が合う。今回はそういう形をとれなかった。 2番人気に推された良血馬ニュージーズは8着。勝ち馬からは2.3秒離された。人気の根拠になっていた新馬戦は確かに5馬身差の圧勝だったが、同日ホープフルSより2.4秒遅いタイムだったのも事実。馬場どうこうではなく、重賞で戦うにはまだまだステップアップが求められる。
SPAIA編集部