学生が日帰り「保育職場」体験 県内初の待機児童解消に向けた保育士確保を目指す取り組み【岡山・鏡野町】
岡山放送
待機児童の解消に向け岡山県が初の取り組みです。保育士を目指す学生などを対象にした保育施設の日帰り職場体験ツアーが行われました。 バスから降りてきたのは、ツアーに参加した3人の学生、岡山県鏡野町のこども園で職場体験です。 岡山県が初めて実施した「保育職場の日帰り体験ツアー」。保育士の確保が難しいとされる県北の保育施設をバスで回り、学生らに現場の雰囲気を感じてもらおうというものです。学生たちは園児たちと触れ合ったり、運動会に向けた演技の練習にも参加しました。 (参加した学生は…) 「将来就きたい保育士の仕事がどんなものか、具体的に知れて勉強になった」 「みんなかわいくて楽しかった」 県などによりますと一時、全国で2番目に多かった岡山市の待機児童は環境整備が進められたことで、2024年の春、ようやく解消されました。 その一方で県全体では総社市で9人、鏡野町で8人、倉敷市で7人など、2024年度の待機児童は31人となっていて、受け皿を増やすための保育士の確保が課題となっています。 県では、24年度の予算で体験ツアーの他に就職支援事業など約1億4500万円を計上し、県全体で保育士確保を進める方針です。 (岡山県子ども未来課 稲田順子総括参事) 「子供を預かる大変さとともに、保護者と一緒に子供の成長を喜べるやりがいもあると、実態を見てもらい、自分が働くときのイメージをつかむきっかけにしてほしい」 この体験ツアーは、9月11日にも新庄村や真庭市を巡るコースで実施される予定です。
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