“神奈川対決”延長戦 自民小泉氏に立民後藤氏攻勢「最初の答弁聞いていたのか」
政治資金規正法再改正の審議が行われている16日の衆院政治改革特別委員会で、自民党が創設を目指した外交上の秘密に関わる支出などを非公開とする「公開方法工夫支出」を巡り、同党の小泉進次郎氏(衆院神奈川11区)と立憲民主党の後藤祐一氏(16区)が論戦が繰り広げた。後藤氏は「立法事実が明らかでない条文だ」と痛烈に批判。公開方法工夫支出を削除し、野党が共同提出している政策活動費の廃止法案に賛同するよう譲歩を迫った。 12日の立民・江田憲司氏(8区)に続く小泉氏との“神奈川対決”の延長戦は後藤氏が攻勢を強めた。 【写真】答弁席側の自民党委員からのやじに抗議する後藤氏 自民法案提出者の小泉氏は「仮に野党であっても、公開の方法に工夫が必要なものは一定あるのではないかという立場に立っている」と創設の必要性を訴えたのに対し、野党は「公開方法工夫支出に該当し得る支出はない」(立民)と答弁するなど一斉に反発した。 後藤氏は「官房機密費で出せばいい」と小泉氏に迫り、「支出が必要というのならば官房機密費なりを充てるべきで新たな財布を設けるのはおかしい」との江田氏の主張を受け継いだ。 これに小泉氏は「この委員会で前進したものは、官房機密費は政治の運用の中で必要だという理解を与野党ともに持ち始めたことだ」と答弁。後藤氏は「最初の答弁を聞いていたのか。わが党はそういう支出はしてない。自民党も野党になったら支出しないでください」と語気を強めた。
神奈川新聞社