「頼もしさに惚れる…」 歴代『ドラクエ』超有能すぎる仲間キャラたちの「驚異的戦闘能力」
■「せいけんづき」の素晴らしさを知らしめた大工の息子「ハッサン」
次は、『ドラクエ6』で最初の仲間になるサンマリーノの大工の息子「ハッサン」だ。イラストではモヒカンヘアとムキムキの体格が印象的で、いかにも肉弾戦に強そうなイメージだ。 転職が一つのテーマとなっている本作では、基本職と上級職に分かれてさまざまな特技を覚える。ハッサンの場合、レベルを上げるだけで素晴らしい特技を覚えてくれるから頼もしい。 まずは、レベル5で覚える「とびひざげり」。これは空中に浮かぶ敵モンスターに1.5倍のダメージを与える特技だ。普通は戦士と武闘家の両方をマスターし、上級職のバトルマスターでさらに熟練度を5にしないと習得できないのに、これを序盤で覚えるなんて格闘センスが並外れている。 そして、ムドー戦のイベントで習得するハッサンの代名詞ともいえる「せいけんづき」。これは敵に命中すると2倍のダメージを与える特技で、武闘家であれば熟練度5で覚えることができる。ラスボスまでずっと使えるので、本作においてもっとも使える特技の一つといえるだろう。 「すてみ」も、レベル14で覚える。パラディンの熟練度3で覚えるもので、武闘家と僧侶をマスターしないといけない。いやはやハッサン……驚くべきポテンシャルだ。 ただ、この特技は命中させたダメージを2倍にするが、受けるダメージも2倍になってしまう。終盤の敵だと致命傷になりがちだが、序盤で使用するなら受けるダメージも少ないので多用したプレイヤーも多いはずだ。 最後は、レベル18で覚える「におうだち」だ。これはパラディンの熟練度6で習得できる。すべての攻撃を自分が受けて仲間を守るという、彼らしい特技といえるものだ。わざとハッサンを死なせてほかの仲間で攻撃し、勝利後に生き返らせるという戦術も可能だった。それにしても、本当に大工の息子なのか、ハッサン……。
■終盤で仲間になるのにすでに最強クラスの存在…「ドランゴ」
最後は『ドラクエ6』で登場する、バトルレックスの「ドランゴ」だ。アークボルト城の牢屋に入っており、イベントで自身を倒したテリーを連れて行けば仲間になる。テリーが仲間になるのがすでに終盤なので、ここでアークボルトに戻るのを忘れていたプレイヤーも多いだろう。 スーパーファミコン版ではテリーの能力が驚くほど低く、ここまで育ってきた仲間と比べると即戦力になりにくいのだが、それに対してドランゴのHPや力は凄まじく高い。さらに、ドラゴン職に就いているので即戦力は間違いない。 いきなり2回攻撃できる特技の「はやぶさぎり」を覚えており、熟練度を上げていけば「こごえるふぶき」や「しゃくねつ」、「かがやくいき」といった強烈なブレスを使えるようになる。ザコキャラだったら一掃することが可能だ。 なぜこんな強いドランゴがテリーなんぞに敗れたのか……闇落ちしたことでテリーは弱くなったのかもしれない。 『ドラクエ』シリーズで超有力キャラというと、プレイヤーの思い入れによっても評価は異なるだろう。『ドラクエ5』では、主人公の息子である勇者や、仲間モンスターのピエールもかなり優秀だった。 意外にも『ドラクエ2』のサマルトリアの王子……なんて声を挙げる人もいるかもしれない。リメイク版の強化は別として、『ドラクエ』で初めて冒険の仲間として登場したのが彼であり、呪文でサポートしてくれるのだから、当時はかなり衝撃的だったものだ。 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、では、それぞれの職業がどんなステータスになるのだろう。楽しみに待ちたい。
ジャッキー