河原サイトなど「砂利キャンプ」の煩わしさを回避! スムーズなテント設営と快適に眠る方法とは
キャンプ場で人気のあるロケーションのひとつが河原サイト。涼しい風が吹き抜け、川のせせらぎが耳に心地良い最高のシチュエーションですよね。しかし地面に石が多いためテント設営に時間がかかるなど、煩わしさを感じることも。そこで今回は、河原などの「砂利キャンプ」のコツをご紹介します。 【写真】河原サイトでのテントの正しい設営方法を見る(全8枚)
スムーズな設営のためにはまずペグ選びから
まず河原でのテント設営時によく直面するのが、ペグをスムーズに打てないという問題。通常のアルミ製ペグだと、石にぶつかって曲がってしまい地面に刺さらないことがあります。 その場合は、アルミ製よりも強度がある鉄製やステンレス製のペグを打つのが効果的。同じ鉄製でも、さらに強度があるのが鍛造ペグです。鍛造ペグとは日本刀と同じ製法で作られたペグで、高温状態の金属を叩き、圧力をかけて強度を高めたもの。一般的な鋳造のペグは溶かした金属を型に流して作られています。一見同じ鉄製のペグですが、鍛造ペグの方が値段も高め。叩いて密度が大きくなった分、硬さや重さが増しているためです。 またペグには素材の違いのほかに、形状の違いもあります。河原の石が小さく地面が砂利のような場合は、砂地でも比較的しっかり刺さるVペグを使いましょう。先から見るとV字型の形状になっているVペグは、地面と接する面積が大きく抜けにくいのが特徴。長さが30cm以上あるものを使うと、より抜けにくくなります。 どうしてもペグが地面に刺さらない場合は、テントロープの先を大きめの石に巻きつけてしっかり固定してください。
ゴツゴツした石の上で快適に眠るコツ
河原のロケーションは最高ですが、就寝時に背中が痛くなるのは何としても避けたいところ。地面の凹凸をカバーするために、テント下にはグランドシート、テント内にはインナーシートを敷きましょう。 さらに体を支えるマット類も重要です。おすすめはコット。コットとは、生地を張ったフレームに複数の脚がついた簡易ベッドのようなもの。寝転んでも体が地面に触れず、リラックスして眠ることができます。また地面からの冷えを防ぎ、風通しが良いのも嬉しいポイント。就寝時だけでなく、日中は荷物置きやベンチとしても活用できます。 エアベッドやインフレーターマットなど、厚めのマットも優秀です。エアベッドはその名の通り空気を入れて膨らませたベッドで、インフレーターマットは空気とウレタンで膨らませるマット。コットにこれらのマットを載せて活用するのもよいでしょう。 また河原には木が近くに生えておらず、夏場は特に直射日光が辛く感じることもあります。必ずタープを張り、日陰を作るようにしましょう。また川が近いからと、食器や衣類などの洗濯をするのは環境汚染に繋がるのでご法度です。凹凸地面の対策グッズを揃えた上で、河原などの「砂利キャンプ」を思う存分楽しんでくださいね。
野中陽平