NFLレイダーズのスローガン「Commitment to Excellence」ドジャースの代名詞に
「Commitment to Excellence」は、NFLレイダーズの故アル・デービス・オーナーがチーム運営でスローガンとしていた、米スポーツ界では有名な言葉だ。「卓越への献身」「優秀さへのこだわり」と訳されるフレーズで、常に最高の結果を追求し、質やパフォーマンスを妥協せずに向上させようとする強い意志を表している。そしてレイダーズは1976年、80年、83年にスーパーボウルを制した。 ロサンゼルス・タイムズ紙のビル・シェイキン記者が28日付コラムで、その姿勢は今、MLBのドジャースが受け継いでいるとしている。デービス氏の死後もこのスローガンを掲げてきたレイダーズだが、この21年間プレーオフで1勝もしていないし、スーパーボウル制覇からは40年が経過しているからだ。 ドジャースはこのたび、テオスカー・ヘルナンデス外野手と再契約した。素晴らしい選手だが、ドジャースの中では最も価値の高い選手ではない。大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、山本由伸、タイラー・グラスノー、ブレーク・スネル、そしてそこに佐々木朗希も加わるかもしれない。ヘルナンデスは彼らよりはランクが下だが、マックス・マンシーやウィル・スミスと並び、サポートキャストのトップに位置する存在である。チーム内で8番目に良い選手かもしれない人物のために、ドジャースは来年、4500万ドル(約71億円)以上の新たな財政負担を強いられることになった。 ドジャースはすでに25年シーズンのぜいたく税の最も高い基準ラインを超えており、ヘルナンデスの3年契約(総額6600万ドル)の平均年俸に対して110%のペナルティーが課される。後払いを考慮しても、その額は来年で約2200万ドルにのぼる。また、契約金は2300万ドルで、これも25年に全額が支払われる。合計すると、ヘルナンデスの年俸を払う前にペナルティーと契約金で4500万ドルの負担が発生することになる。それでもドジャースは勝つために出資する。「Commitment to Excellence」は今やドジャースのためにあるスローガンなのである。