自民都連、パーティー券330万円不記載か…4政治団体が昨年購入
21日に公表された自民党東京都連の2023年分の政治資金収支報告書で、都連が同年1月30日に開催した政治資金パーティーを巡り、20万円を超えるパーティー券を購入した4政治団体の名称や金額が記載されていない疑いのあることがわかった。不記載の総額は330万円に上る。政治資金規正法は20万円超の購入者について記載を義務付けている。 【写真】自民党東京都連の前会長と現会長
4政治団体は、自民前衆院議員の若宮健嗣・防衛相補佐官が代表を務める資金管理団体「若宮けんじ後援会」のほか、不動産など各業界の業者でつくる3団体。4政治団体の収支報告書によると、各団体は同年1月12~30日、「会費」として都連にそれぞれ200万円、72万円、32万円、26万円を支出した。
都連は同30日、都内のホテルで政治資金パーティーを開催し、8586万円の収入を得ていた。都連が23年に開いたパーティーはこの1回のみで、各団体の会費支出はいずれもパーティー券の購入費用とみられる。一方、都連の収支報告書に各団体からの収入は記載されていなかった。
会費として200万円を支払っていたのは、「若宮けんじ後援会」。同法は1回のパーティーで150万円超の対価の支払いを禁じている。
都連を巡っては、22年分の収支報告書でも、20万円超のパーティー券を購入していた都内にある党支部など8団体の名称や金額などを記載せず、計400万円超が不記載だったなどとして、同法違反容疑での告発状が東京地検に出されている。