ミニゲームで軽快な動きを見せた北川ひかる（中央）（カメラ・浅岡諒祐）

　サッカー女子日本代表は２３日、千葉県内で韓国女子代表との国際親善試合（２６日・国立）に向けて合宿３日目を行った。昨日は室内で別調整だったＦＷ塩越柚歩とＤＦ小山史乃観も全体メニューに参加し、２３人全員が練習に取り組んだ。 　この日は実戦練習やミニゲームを行うなど、強度の高いトレーニングが行われた。練習後に取材に応じたＤＦ北川ひかるは「オリンピックを経て、自分たちがどうしたらまた世界１位を取れるかっていうところで。データも分析しながらやることをやるというか、通用するように練習が始まったなって感じです」と振り返った。 　パリ五輪後、ＩＮＡＣ神戸からスウェーデンのヘッケンに移籍。初の海外でのプレーに「やっぱり自分と向こうではフィジカル差はあって、それはもう変えれない」と海外選手との体格の差を痛感した。「筋トレをしながら近づけてやっていく」と対応も語ったが「間合いの取り方だったり、ぶつかるタイミング、どこで体を当てるかっていうところが１番重要かなっていうのはあって。距離の詰め方もそうですけど、向こうに行かないと感じられないことも多くて、それを日々考えながらやってる感じです」と体格差をカバーするプレーを模索している。 　今回の韓国戦は元日本代表の内田篤人コーチが同試合限定でコーチを務めている。同じサイドバックを務める北川は「内田さんも小柄というか、男子の選手からしたら世界で戦うなら体格差はあると思う。それに対してどうやって対応していたのかという部分は気になるし、攻撃の面でもビルドアップも非常に上手だったんで、視野の広さとかも聞きながらやっていきたい」と日本代表として世界で戦い続けた経験を吸収することに意欲を示した。 　内田コーチとは思わぬ共通点もあった。「自分の中学の先生が同じ先生だったっていうのがあったり共通点があった」。自身が中学生の時は学校に来てくれたこともあったといい、練習後には同じくサイドバックのＤＦ守屋都弥と３人で話すシーンもあった。「多分これからより（ＤＦ守屋都弥と）３人で話すことも多くなるんじゃないかなと思います」。“ウッチー効果”でさらに自身のスキルを磨く。