セ・リーグ新人王の巨人・船迫 28歳での初タイトルに「諦めないで」
今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰するNPBアワーズが26日、東京都内で開かれ、セ・リーグの新人王に巨人の船迫大雅(ふなばさま・ひろまさ)投手が選ばれた。 【写真】表彰式に臨むセ・リーグ新人賞を受賞した巨人・船迫大雅と、パ・リーグ同賞を受賞した西武・武内夏暉 各球団の新人が苦しむ中、巨人のプロ2年目・船迫が新人王をさらった。今季は51試合登板で、4勝0敗22ホールド。4年ぶりのリーグ制覇を支えたサイドスロー右腕は緊張の面持ちで、「率直にうれしい。これを来年の自信にしていきたい」と喜びを語った。 昨年、ドラフト5位で西濃運輸から入団した。今季は試合前に1時間の仮眠を取り入れ、体力回復に努めながら143試合でベンチ入り。主に接戦時の火消し役を担い、「厳しい場面が多かったけど、抑えていくうちにどんどん強くなっていけた」と胸を張った。 福島・聖光学院高2年時、監督の助言で転向したサイドスローに生きる道を見つけた。3度の指名漏れを味わい、つかんだ初タイトル。「遅咲きだけどプロに入れた。自分を見て、プロを目指す選手は諦めないでほしい」と28歳の〝オールドルーキー〟は後輩たちへエールを送った。(川峯千尋)