EVの米リビアン、部品不足で生産に支障-サプライヤーと連絡ミス
(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカーの米リビアン・オートモーティブの株価が4日に一時9%近く下落した際、同社が新たなサプライチェーン問題で2024年生産目標を大幅に引き下げざるを得なかった理由についてアナリストは頭をひねった。
その答えは、リビアンとサプライヤーであるエセックス古河との間で今年生じたコミュニケーションの行き違いにあった。事情に詳しい関係者によると、リビアンは需給ニーズに関するやり取りでミスをした。
その結果、リビアンは内製するEVモーター向けの主要部品である銅製ワイヤを入手できなくなった。アトランタに本社があるエセックス古河は、こうしたワイヤでリビアンにとって唯一のサプライヤーという。
現在も続いているこの部品不足で、「R1」のピックアップトラックおよびスポーツタイプ多目的車(SUV)モデルのほか、アマゾン・ドット・コム向けの配達用バンの生産に既に影響が出ており、リビアンへの期待がさらにしぼんでいる。
リビアンは、サプライヤーとの関係についてコメントを控えた。エセックス古河の担当者にコメントを求めたが、返答はなかった。
リビアンは4日、今年のEV生産予測を4万7000-4万9000台と、最大18%引き下げていた。
原題:Rivian Misstep Triggered Parts Shortage Hobbling Its EV Output(抜粋)
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Edward Ludlow, Kiel Porter