戦後盗まれた沖縄の文化財 アメリカから返還された16点を公開 琉球国王肖像画は県が修復へ
琉球の歴代の国王を描いた肖像画=御後絵(おごえ)など、3月に米国ら返還された貴重な文化財の一部が、報道陣に公開されました。 30日、沖縄県立博物館・美術館で公開されたのは、沖縄戦の混乱のなか国外へと持ち出された貴重な文化財の数々です。 去年、アメリカの連邦捜査局・FBIが、盗難美術品リストに掲載されていた文化財を発見し、戦後79年の時を経て沖縄へと戻りました。 このうち、琉球の第4代国王・尚清王を描いたとされる御後絵では、勇壮な衣装をカラフルな色使いで表現し、当時の王の威厳を鮮やかに表しています。 玉城デニー知事 「関係各位の伝統文化への理解のもとで返還されたことは、県民にとってまことに意義深いことであります」 今回公開されたのは八重山諸島の地図や陶器など16点で、損傷が激しい第13代尚敬王の御後絵などは、県が修復作業を行う予定です。
琉球放送