落語家・桂ざこばさん 70を過ぎてもヤンチャな少年のような笑顔が素敵だった〝人情家〟 嫌だった「アイロンみたいなやつ」
しかし、ざこばさんはご自宅で亡くなった。先に書いた「アイロンみたいなやつ」でドカンドカンとされることなく…ご本人の望みを、ご家族がちゃんと受け入れ、叶えてあげたのではないでしょうか。70を過ぎても、ヤンチャな少年のような笑顔が素敵でした。ざこばさんのような、愛される70代を僕も目指したいと思います。
■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。公益財団法人日本尊厳死協会副理事長としてリビング・ウイルの啓発を行う。映画『痛くない死に方』『けったいな町医者』をはじめ出版や配信などさまざまなメディアで長年の町医者経験を活かした医療情報を発信する傍ら、ときどき音楽ライブも。