路線バスの乗客1人、車庫で早朝まで9時間閉じ込められる…運転手が営業終了後に車内点検怠る
中部運輸局は10月30日、4月に富士急シティバス(静岡県沼津市)の路線バスが営業終了後に乗客1人を乗せたまま車庫に入り、乗客が早朝まで約9時間車内に閉じ込められたことを明らかにした。運転手が車内点検を怠ったという。
発表によると、4月19日午後8時半頃、バスは終点のバス停に到着したあとで車庫に回送。乗客が翌20日午前5時20分まで車内に閉じ込められた。乗客の健康状態に異常はなかったという。
同運輸局の監査で、運転手に車内点検をさせるなどの指導監督が不適切だったことなどが判明。同運輸局は道路運送法などに基づき、同社にバス1台の10日間使用停止の行政処分を行った。