"Nice to meet you."に"Me too."と返してはいけない…日本人が誤って使っている日常英語フレーズ5選
■shit+動物を組み合わせた熟語例 shitと動物を組み合わせた熟語は多く、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。 例えば〈雄牛+クソ〉であるbullshitと〈馬+クソ〉のhorseshitはどちらも《嘘》ですが、前者は「あからさまな嘘」「真っ赤な嘘」という響きなのに対し、後者は「ウンザリするような嘘」とやや感情が入ると感じる人も。That's a load of horseshit.で「それは完全な嘘っぱち」という意味に。 また〈猿+クソ〉のapeshitと〈コウモリ+クソ〉のbatshitはどちらも《気が狂った》なのですが、前者は「キレて発狂した」(例:He went apeshit.)と瞬間的な状態を表すのに対し、後者は「頭がどうかしている」(例:She's batshit crazy.)と、ある人や集団の持続的な性質を表すのに使用します。 〈犬+クソ〉のdogshitで《最低品質》。例えば「Xのサーチ機能は最低」はX's search function is dogshit.と言えます。 また〈ニワトリ+クソ〉のchickenshitは《臆病者》で、「彼女は陰口は叩くけど、面と向かっては言えない小心者」はShe talks behind your back, but is too chickenshit to say it to your face.と言えます。 ■Good for you.はマウント返しとして使える Good for you.は直訳すると《あなたにはよい》で、「よかったね」「すごーい」「おめでとう!」と、相手が何か褒められるようなことをしたり、ラッキーだったりしたときに返せるポジティブな万能フレーズなのですが、同時にやっかみ、皮肉、無関心といったネガティブな感情の表現にも使われます。 というのもこのフレーズ、マウントを取られたときの返しとしてたまらなく便利だからです。 例えば「このあいだのTOEIC、990点だったよ」と言われたら「そうなんですか、すごいですね」と明らかにオトナな応答をして受け流すしかありません。これ以外の反応はすべてみっともないからです。 このときのために存在しているのがGood for you.で、マウントを取られたとき、英語話者は少し冷ややかにこのフレーズを口にします。 すると、相手はそのクールな声音にやんわりした悪意を感じて決まり悪くなりますが、こちらは節度あるまともな対応をしただけなので、受け流すしかないのです。 ---------- 〈冷ややかなGood for you.が返ってきそうな文例〉Um, I kinda graduated from Keio. 一応、慶應出てて My boyfriend got me a 2-carat Harry Winston ring. 彼、ハリー・ウィンストンの2カラットの指輪を買ってくれたの My house? It's on the 45th floor of a tower, five minutes from Ginza. 家? 銀座から5分のタワマンの45階 ---------- ちなみにある程度、熱量のあるGood for you‼ は、ちゃんと「わあ、すごい‼」と響きますので、あくまでも声音や態度が重要ということです。