Amazon で横行する「商品ページ乗っ取り」。サードパーティー出品者は諦めムード
サードパーティー出品者の訴えはAmazonへまだ届かず
スタンドミキサーの件は商品ページのもっとも表層的な部分が関与しているが、このような攻撃のほとんどは買い物客の目に触れることはないところで起こる。通常、誰かが別のAmazon出品を妨害しようとするなら、関連キーワードを変更する。「アダルト向けのキーワードを入れたり、『殺虫剤(pesticides)』や『FDA(アメリカ食品医薬品局)認証済み(FDA-approved)』などと入れたりすることもある」と、ブラックレーベルアドバイザー(Black Label Advisor)の創設者兼CEOを務めるジョン・エルダー氏は語る。つまり、Amazonのアルゴリズムが即座に警告を発して、商品が削除されるような言葉だ。 「非常にいらいらさせられている。Amazonはいまだに、この種の問題に対していかなる解決策も提供していない。15年も続いているのにだ」。 Amazonはベンダーの権限に対して大きな変更を加える気はないようだ。ある大手ブランドのeコマース責任者のひとりは、最近の変更によって商品ページにほかの複数のベンダーセントラルマーチャントからの画像を載せられるようになったと話す。従来のベンダーセントラルでは、別の商品ページに追加することが許されていたほかの「販売パートナー」は1社のみであった。 ヘンゼル氏によれば、これはAmazonがいまだにサードパーティー出品者からの嘆願に耳を傾けていないことを示している。「Amazonには、サイトに掲載する画像を増やす方法を見つけるより、この問題を解決させるために時間を費やしてほしい」。 [原文:A hijacked Amazon product page highlights a major third-party seller pain point] Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:都築成果) Illustration by Ivy Liu
編集部