チャンピオンシップ進出圏の中地区2位を死守したい三河 [写真]＝B.LEAGUE

　B1の2023－24レギュラーシーズンは残すところ各チーム10試合。中地区では三遠ネオフェニックスが地区優勝へ王手をかけているが、2位争いは最後まで混戦となる様相を呈している。今節の必見カードは、ウィングアリーナ刈谷で行われるシーホース三河とファイティングイーグルス名古屋による“愛知ダービー”。地区2位をキープする三河がホームで意地を見せるか、それとも4勝差で追うFE名古屋が5連勝中の勢いのまま白星をつかめるか注目だ。 　昨シーズンの対戦成績は1勝1敗。今シーズンはここまで3度対戦しており、2勝1敗で三河がリードしている。ホームの三河はアルバルク東京に勝利した前節の第1戦同様、強度の高いディフェンスを披露して主導権を握りたい。注目すべきプレーヤーは、途中出場から勢いをもたらす長野誠史と角野亮伍。ディフェンスでは常にハードワークし、攻撃では司令塔の長野がアシスト、シューターの角野が効果的なアウトサイドシュートで勝利の立役者となれるか。 　対するFE名古屋は、前節の富山グラウジーズ戦で2試合連続となる90点超えをマーク。第17節の対戦では三河に58得点に抑えられたため、理想のオフェンスを発揮することが求められる。勝利へのカギを握るのはファストブレイクポイント。ボールを奪った瞬間、コート上の5人が素速い切り替えからリングにアタックして得点を積みあげたい。確実にリバウンドを取れるかどうかは、インサイドの要であるショーン・オマラにかかっている。 　北海きたえーるでは、東地区7位のレバンガ北海道と同8位の茨城ロボッツが対戦。第27節の2連戦では2日連続のハイスコアゲームの末に星を分け合った。6試合連続で85点以上の失点を喫している北海道としては、ディフェンスの修正が問われる。一方の茨城は、得意のアップテンポな展開を披露して残留へ前進できるか。調子を上げてきた山口颯斗には、古巣相手にも躍動してチームを引っ張ってほしい。 　横浜ビー・コルセアーズは新アリーナの横浜BUNTAIでのオープニングゲームを迎える。相手は2021－22シーズンからリーグ戦負けなしの信州ブレイブウォリアーズだ。記念すべき一戦で快勝を収めるには、相手よりも強度の高い守備を40分間持続させることが必須。オフェンスでは河村勇輝がアシスト役に回り、周りのプレーヤーによる多彩な得点でアリーナを沸かせたい。勝利まであと一歩という状況が続く信州は、出だしでリードを奪えるかどうかが大きなポイントになりそうだ。 　沖縄アリーナでは西地区首位と2位が激突。琉球ゴールデンキングスがここで名古屋ダイヤモンドドルフィンズを退ければ、7シーズン連続の地区優勝を大きく手繰り寄せる。だが、今節はジャック・クーリーが出場停止。大黒柱を欠く琉球は、アレン・ダーラムとアレックス・カークの奮起に期待がかかる。琉球から今シーズン2勝目を狙う名古屋Dは、前回対戦の出場が叶わなかったティム・ソアレスに注目。211センチのセンターが攻守両面で存在感を示して連勝を「6」に伸ばせるか。 文＝小沼克年 ■B1第31節試合日程 ・レバンガ北海道vs茨城ロボッツ（＠北海きたえーる） 4月10日（水）19時5分～ ・仙台89ERSvsアルバルク東京（＠ゼビオアリーナ仙台） 4月10日（水）19時5分～ ・秋田ノーザンハピネッツvs千葉ジェッツ（＠CNAアリーナ☆あきた） 4月10日（水）19時5分～ ・川崎ブレイブサンダースvsサンロッカーズ渋谷（＠川崎市とどろきアリーナ） 4月10日（水）19時5分～ ・横浜ビー・コルセアーズvs信州ブレイブウォリアーズ（＠横浜BUNTAI） 4月10日（水）19時5分～ ・富山グラウジーズvs三遠ネオフェニックス（＠富山市総合体育館） 4月10日（水）19時5分～ ・シーホース三河vsファイティングイーグルス名古屋（＠ウィングアリーナ刈谷） 4月10日（水）19時5分～ ・京都ハンナリーズvs長崎ヴェルカ（＠かたおかアリーナ京都） 4月10日（水）19時5分～ ・広島ドラゴンフライズvs島根スサノオマジック（＠広島サンプラザホール） 4月10日（水）19時5分～ ・佐賀バルーナーズvs大阪エヴェッサ（＠SAGAアリーナ） 4月10日（水）19時5分～ ・宇都宮ブレックスvs群馬クレインサンダーズ（＠ブレックスアリーナ宇都宮） 4月10日（水）19時25分～ ・琉球ゴールデンキングスvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（＠沖縄アリーナ） 4月10日（水）19時35分～