韓国ネイバー R&Dに3年で6千億円超投資=「生活密着型AI」展開
【ソウル聯合ニュース】韓国インターネットサービス大手、NAVER(ネイバー)は11日から2日間、ソウルの総合展示場COEXで統合カンファレンス「DAN24」を開催し、「生活密着型人工知能(AI)」をはじめとする来年度の新規AIサービスを発表する。 ネイバーはこれまで、自然言語処理、音声、機械学習(マシンラーニング)、ビジョンなどの分野でAI技術開発を進め、昨年8月には独自の生成AI「HyperCLOVA X(ハイパークローバエックス)」を公開した。 同社は今回のイベントを機に検索やショッピング、地図など主要サービスとAI技術を融合させた生活密着型のAIサービスを展開する計画だ。 崔秀姸(チェ・スヨン)最高経営責任者(CEO)は基調演説で「ネイバーは昨年、世界で3番目に開発した超巨大AI技術をさらに高度化させてHyperCLOVA Xを開発・発表し、この1年間は生成AI製品をテストし、商用化段階に入った」としながら「今はネイバーが持つ源泉技術を基に実際のサービスにAIを密着させる時期」と強調した。 米オープンAIや米グーグルなどのIT大手が未来中核技術としてAIの開発をリードしているが、韓国では人材や投資規模の面で限界があり、シリコンバレーの壁を越えられないとの指摘が絶えない。ネイバーはこのような懸念を払拭するため、独自のAIモデル開発に集中する一方、商用化によって安定的な市場基盤を早期に構築する方針だ。 なかでも、2022年の崔氏のCEO就任後に急激に規模が拡大しているのが研究開発(R&D)だ。昨年の事業報告書によると、ネイバーはR&D費用として1兆9926億ウォン(約2190億円)を投じた。売上高10兆ウォンの達成が見込まれる今年は、少なくとも2兆ウォン以上をR&Dに投資すると予想され、22年からの3年間ではR&Dに6兆ウォンをつぎ込んだ計算になる。 目に見える成果も表れており、ネイバーが国際的なAI学会で発表した論文の被引用数は4万回を突破。19年から現在までに学会で採択された論文数は400本を超えた。 ネイバーは来年上半期中に生成AIによる検索機能「AIブリーフィング」を公開する方針だ。最新データを基にユーザーの検索意図や文脈を総合的に推論し、検索結果を自動要約する。また、AIショッピングアプリも発表する計画だ。 この日のイベントでは、既存のストリートビューサービスを高度化した「ストリートビュー3D」技術と空間知能統合プラットフォーム「ネイバーTwinXR」を公開した。
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