センバツ2023 熱戦前にさらなる成長 龍谷大平安 準備万全、あす初戦 /京都
第95回記念選抜高校野球大会で、龍谷大平安は第4日第2試合(21日午前11時半開始予定)で長崎日大(長崎)との初戦を迎える。今月前半に沖縄合宿などで練習試合13試合を集中的にこなし、接戦を制する地力を培っている。 チームは1月27日に出場が決まったが、直前の大雪で京都市伏見区の練習場が約1週間ほぼ使えない状態に。調整が遅れ、3月4~15日に行った練習試合が最も重要な強化の場となった。 戦績は12勝1敗で、6試合に登板したエース桑江駿成(3年)は「左打者をしっかり抑えられた」と振り返る。多彩な変化球の制球が安定し、少ない投球数でアウトを重ねるすべを身に付けた感がある。 昨秋の近畿地区大会では桑江が3試合を1人で投げており、2番手投手の養成が一番の課題だった。今回の練習試合で存在感が増したのは184センチの右腕・岩井聖(3年)=写真=だ。主に救援で8試合に登板。140キロを超える速球を生かす、小さく曲がる変化球が効果的で投球が安定した。「桑江が甲子園に連れてきてくれたので、今度は自分たちが桑江を助けたい」と意気込む。 昨秋の大阪府大会でベスト4の関西創価、ベスト8の金光大阪との試合では失策が失点に結びつくなど、成長途上の高校生だけに課題はある。それでも試合は勝ちきっており、実力伯仲の甲子園に挑む準備は整っている。【矢倉健次】 ……………………………………………………………………………………………………… ◇龍谷大平安の練習試合結果 4日 ○ 7―6 関西創価◎ ○22―0 関西創価★ 8日 ● 3―4 未来沖縄★ ○ 5―2 興南☆★ 9日 ○ 7―1 北谷 ○ 4―0 前原☆ 10日 ○13―6 首里 11日 ○ 6―2 沖縄水産◎ ○10―0 美里工★ 12日 ○ 4―0 糸満☆★ ○10―5 豊見城★ 15日 ○ 6―3 金光大阪☆★ ○ 5―0 金光大阪★ ※◎桑江完投、☆桑江登板、★岩井登板 〔京都版〕