ダイハツ「ミゼットII」デビュー。一世を風靡した小型3輪「ミゼット」が4輪となって復活!【今日は何の日?4月5日】
復活したミゼットIIは3輪から4輪へと進化
ミゼットの販売終了から24年経った1996年に登場したのが、3輪から4輪へと進化した小型トラックのミゼットIIだ。初代譲りの全長3m足らずの最小サイズで、最小回転半径も3.6mと小回りが利き、スペアタイヤをフロントに装着したユニークなデザインも注目された。 パワートレインは、最高出力31ps、660cc直3 SOHCエンジンと4速ATの組み合わせ、駆動方式はフロントミッドシップのFR。先代のミゼットよりパワーアップしたが、基本的には1人乗りで積載量は150kgと限られたため、狭い街中の配達や輸送などの用途に限られた。車両価格は、46.9万円/48.9万円/59.9万円の3グレード、ちなみに当時の大卒初任給は19.5万円程度(現在は約23万円)だった。 小型で扱いやすく便利だったが、初代ミゼットが生まれた当時のような需要はなく、用途が限られているので初代のようなヒットにはならず、2001年に終了した。近距離のデリバリーに使う場合がほとんどで、可愛いスタイルから“店のマスコット”的な扱いをすることも多かったようだ。 最近は、超小型モビリティの必要性がクローズアップされているが、ミゼットIIも電気自動車にすれば、荷物が運べる超小型モビリティとして活用できるかもしれない。ただ最大積載量が150kgでは少なすぎるので、もっと増やす必要があると思う。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純