投信運用会社のサイト評価、ガバナンス等の情報充実も運用商品のコスト情報が不十分=Gomezランキング
ブロードバンドセキュリティ <4398> は5 月15日、「Gomez 投信運用会社サイトランキング2024」を公表した。投資信託運用会社が運営するウェブサイトをユーザー目線で客観的に評価することを目的とし、ウェブサイトとして基本となる適切なサイトパフォーマンス、ユーザーフレンドリーなサイト構造やアクセシビリティへの配慮に加え、個別の投資信託の商品情報、各種報告書やパフォーマンスデータ等が、ユーザーに向けてわかりやすく掲載されているのかを評価した。残高上位40社を対象に評価し、トップは野村アセットマネジメントだった。ブロードバンドセキュリティの代表取締役副社長の森澤正人氏は、「投信運用会社のサイトは資産運用立国の実現に向けて、プロダクトガバナンス、議決権行使や対話に関する考え方や実績といった新たに注目を集める情報が追加され、充実してきている」と評価する一方、「『商品選択サイト』として評価した場合には、残念ながらECサイトはもとより、証券・銀行といった販売会社と比べて劣後している状態」と指摘している。
同ランキングは、ユーザーの視点にもとづいて設計された6つの視点(ウェブサイトの使いやすさ/デザインとアクセシビリティ/ファンド情報/安定性と信頼感/機能性・先進性/ブランド価値)から構成される161の調査項目により同社アナリストが評価を行った。多数の投資信託を提供する投信運用会社が多いため、商品検索機能についても重視した。また、金融庁が掲げる資産運用立国の実現に向けた政策プランにおいて、「成長と分配の好循環」を実現してい くインベストメントチェーンの残されたピースとして、家計金融資産等の運用を担う資産運用業とアセットオーナーシップの改革への期待が高まっているという背景も踏まえ、プロダクトガバナンス体制、運用体制や運用担当者の情報等も評価の対象とした。
さらに、同ランキングに先行して、同社では投信運用会社の認知度・イメージに関して 20代以上の男女合計873名(男442名:女431名)を対象にウェブアンケート調査を実施。この調査結果における各社の認知度や、「投資信託」等の一般的なワードで検索した場合の各社のウェブサイト上での検索順位についても、企業とそのウェブサイトが有するブランド価値として、本ランキングの調査結果に評価項目として組み込んだ。