トヨタ自動車・田澤廉“パリ五輪10000m代表”獲得に向けて…5月開催「日本選手権」の展望を語る「ほかの選手が牽制しあえば負けない」
◆今回は記録よりも順位を狙ったレースに?
高見:田澤選手が目指すパリオリンピック出場に大きな影響がある第108回日本陸上競技選手権大会が、5月3日(金・祝)に静岡県・小笠山総合運動公園 エコパスタジアムで開催されます。 藤木:パリオリンピックへの出場条件の1つ、参加標準記録の設定は、男子10000mが“27分00秒”を切ること。誰も切れなかった場合、世界ランキングの上位3名が出場となりますが、どのように(準備していこうと)考えていらっしゃいますか? 田澤:3月にアメリカで1本レースをして、そこから5月に日本選手権になると思うんですけど、その日本選手権で3番以内に入らないと(オリンピック出場は厳しい)……というところがあるので、確実に3番以内に入れるように(コンディションを)合わせたいなと思っています。 藤木:どのようなレースになりそうですか? 田澤:多分(出場する選手)ほぼ全員が思っていることなんですけれど、記録を出す(27分00秒を切る)ことは厳しいんですよね。5月だと、昨年12月(第107回日本陸上競技選手権大会)のような、すごく涼しくてコンディションが良い環境にはならないと思うので。 だから、前回は順位というよりも記録を狙ったレースだったのですが、今回は順位が非常に大事になってくる大会になるので、みんな順位を狙ってくると思います。 藤木:順位重視となると、牽制しあってスローな入りになりそうですが、スピードがある田澤選手は、スローなほうが有利になるんじゃないですか? 田澤:僕的には有利だと思うんです。ほかの選手が牽制しあって、僕が(疲れも)何もない状態でラストを迎えることができれば負けないですね。 藤木:かっこいい! 田澤:それで負けたらちょっと恥ずかしいのですが(笑)。 (TOKYO FM「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」2024年2月10日(土)放送より)