トランプ氏と5分通話した石破首相「フレンドリーな感じがした」
日本の石破茂首相がトランプ次期大統領との早期首脳会談を推進する。来年1月に予定された大統領就任前に会い直接首脳間の信頼を構築するという趣旨だ。安倍晋三元首相が2016年にトランプ氏の当選が確定すると米国のトランプタワーを訪れ、ゴルフクラブをプレゼントして親密な関係を築いたのと似たアプローチ方式を選んだ形だ。 ◇安倍氏とトランプ氏の蜜月再現か NHKによると、石破首相は7日午前9時30分から約5分間トランプ氏と電話で会談した。石破首相が当選祝いを伝えると、トランプ氏は「会って話をすることを楽しみにしている」と答えたという。首相官邸で記者らと会った石破首相は、対面したことのないトランプ氏との対話の所感について「話をしたのは初めてだが、フレンドリーな感じがした」と話した。彼は「これから先、ことばを飾ったり、繕ったりするのではなく、本音で話ができる方だという印象を持った」と付け加えた。 この日林芳正官房長官は両国首脳の早期会談推進を公式化した。両国首脳が「できるだけ早期のタイミングで対面での会談をすることで一致した」としながらだ。林官房長官は、今回の電話会談について、トランプ氏と強固な信頼関係を構築していくという観点から意味のある第一歩になったという意味を付与したりもした。 日本メディアはトランプ氏と石破首相の初の対面が早ければ今月中旬にも実現するとみた。11日に開かれる特別国会で石破首相が首相指名選挙で再指名された後に続くペルーとブラジルの訪問を機にトランプ氏に会う可能性があるということだ。面談成功に向けた高官も派遣する考えだ。 石破首相が「安倍スタイル」でトランプ氏に力を入れるのには首脳間の直接対面を重視するトランプ氏の性格のためとみられる。安倍元首相は初めての対面後5回にわたりゴルフ会合をした。日本外務省関係者は読売新聞に「日本の望み通り、早期に会談が実現できるかはわからないが、最善を尽くす」と明らかにした。 ◇懸念される「またトラ」時代 日本メディアもトランプ氏再執権という「またトラ」の現実化を受け今後のトランプ氏の歩みに多くの関心を見せている。バイデン大統領と岸田文雄前首相は日米同盟関係を重視して強化するのに努力したのに対し、トランプ氏は同盟に対して異なる発言を続けてきたためだ。トランプ氏は「同盟国はわれわれの敵国よりも悪いやり方でわれわれを利用する」と発言したことがある。 関税引き上げなどトランプ氏の米国優先主義政策により日本企業には打撃を受けるだろうという懸念も出ている。在日米軍駐留費用の負担増加も日本政府では懸念する部分だ。防衛費を増額するよう要求する可能性もある。米共和党内で日本の防衛費支出を国内総生産(GDP)の3%水準にすべきという指摘が出ている。これに対して朝日新聞は岸田政権が防衛費をGDPの2%まで引き上げを決めるなど日本の「努力」をトランプ氏に伝え理解を促すことが課題になると指摘した。