“空を映す湖面が美しすぎる!” 梅雨どきも楽しめる! 高原の釣り場でニジマスと大イワナを狙う
多くの地域が梅雨入りし、雨が降ったり止んだりが続いていますね。渇水していた川も潤いを取り戻しています。しかし、まとまった雨、激しい降雨は増水以外にも斜面の土砂崩れや落石や倒木など、リスクを高めます。せっかく予定していた釣りに行けないのは残念ですが、こんなときこそ道具のメンテナンスをしたり、毛鉤を巻いたりするのもいい時間の過ごし方でしょう。 ◆【画像】“美しすぎる! 湖畔の景色”太いニジマスと野趣あふれる大イワナ(すべての写真を見る) それでも長く釣りに行けないと禁断症状が出てしまうようなアングラーもいますね。かくいう筆者もその一人です。雨続きでも釣りが成立しやすいのが、湖や池などの止水でのフィッシングです。霧、雨、青空……。開放的な高原の景色を楽しみながら、大物釣りを楽しめる長野県佐久穂町の「八千穂レイク」へ行ってきました。
■目まぐるしく変わる天気と幻想的な湖面の表情
「八千穂レイク」は長野県東部、佐久穂町にある人造湖です。北八ヶ岳東側の裾野、標高1,500mの高原にあり、ルアーやフライフィシングのためのキャッチアンドリリースの管理釣り場となっています。 緑美しい高原の真っ只中、景色の一部となってラインを伸ばすだけでも楽しい場所です。天気が良く風がない日には、周囲の緑を水面に映しこんで爽やかな絶景が広がる。“映える”ロケーションとしてSNSでも人気のスポットです。 訪れたのはちょうど梅雨の中休みで、天気予報は晴れでした。しかし、到着時には一面霧に覆われており、その後は雨が降ったり、風が強まったりを繰り返しながら、午後になってようやく晴れてきました。目まぐるしく変わる天気に呼応するように魚たちの反応も変わっていきました。
■濃い魚影、ニジマスたちの強烈なファイト! でも釣れない時間も悪くないです
6月も終わろうとするある日、朝8時の気温は15℃、水温は12℃で、この時期としては少々冷え込んでいました。放流されている魚はニジマス(レインボートラウト)です。公式サイトでニジマスは40~60cmと謳っていますが、魅力はサイズだけではありません。麓の養魚場育ちのニジマスは魚体も美しく、整った天然モノと見間違うくらいの魚もいます。 魚たちは筋肉質で、当然強烈なファイトをしてくれます。激しくジャンプしたり、水中に引き込まれそうなほど走ったりとスリリングなやり取りとなります。魚影の濃さも特筆すべきで、桟橋から覗くと足元に悠々と大型の魚たちが泳いでいます。とはいえ、釣り堀のように簡単に釣れる訳ではありません。 取材日は周りの河川が増水していたせいでしょうか、朝一番から桟橋やウェーディング(立ち込み)ゾーンまで多くの釣り人で賑わっていました。しかし、誰かに魚がかかるのは、平均すると30分に一度程度でしょうか。やはり無風晴天より、霧がかかったりさざ波が立っているタイミングでロッドが曲がっていることが多かったです。 遠慮しあっているように交互に囀るウグイスとホトトギスたち。高原の風を感じながらの釣り時間は、至福のひとときです。