リカルド、好調のRBを警戒するライバルの声に「バーレーンGPが終われば、少し落ち着くだろう」
ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)のダニエル・リカルドは、開幕戦バーレーンGPが終われば、チームのパフォーマンスを警戒するライバルたちも「落ち着くだろう」と語った。 【リザルト】2024 F1開幕戦バーレーンGP:フリー走行1回目 バーレーンで行なわれたプレシーズンテストを終え、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは低速コーナーで最強のチームのひとつとしてRBをピックアップ。昨年ランキング7位を争ったライバルのステップアップを警戒するドライバーのひとりとなった。 「RBに関しては、昨年末にすでに見えていたけど、レッドブルとの協力関係がより緊密になり、大きなステップを踏み始めた」 「彼らがやっていることを否定しているわけではない。彼らは素晴らしい仕事をしている」 「でも、昨年の彼らより一歩も二歩も先に進んでいると思う。昨年も終盤に素晴らしいペースを見せた。彼らはそれを続けているし、実際、中盤のトップにかなり近づくと思う」 アルボンのコメントは、プレシーズンテストで得られたロングランのデータから得られる予測を裏付けるものだ。各チームの燃料搭載量が分からない以上、データを慎重に扱う必要はあるものの、RBは2023年の下位3チームとの差を引き離し、中団のトップに近づくと予想されている。 しかし、RBはテストで見せた以上のペースを持っているのかとFP1の走行前に尋ねられたリカルドは、彼とチームメイトの角田裕毅がドライブするいわゆるVCARB 01にまつわるパドックの盛り上がりを否定した。 「時間が解決してくれるだろう。正直、自分はそうなるとは思わない」 「テストの結果、トップとの差はコンマ数秒というところかな。それでも、かなり大きなギャップがあると思う」 「そのギャップの中に収まるチームもあると思う。Q3進出とポイント獲得でここを去ることができれば、とてもハッピーだと思う」 「今ここに立って、間違いなくQ3に進出し、ポイントを獲得すると言えるだろうか? まだちょっとわからない」 リカルドは、RBの実際のパフォーマンスレベルを見れば、レッドブルとの関係緊密化を警戒する人々は「少し落ち着くだろう」と話した。 「(レッドブルとの関係強化により)昨年のアストンマーティンや数年前のピンク・メルセデスのようになると思っている人もいると思う」 「表彰台を争うというサプライズは大歓迎だけど、週末の結果が出ればみんな少し落ち着くだろう」 ただバーレーンGPのFP1では、リカルドがトップタイムをマーク。角田も4番手につけた。数少ないソフトタイヤを使ったマシンだったとはいえ、リカルドのタイムはマクラーレン勢をも凌ぐモノだた。ライバルの懸念は深まったと言えるだろう。
Filip Cleeren