ニューウェイ、レッドブルの次のキャリアは“ノープラン”「少し休みたい」
レッドブルは先日、約20年に渡ってチームに在籍し、マシンの設計で重要な役割を果たしてきたエイドリアン・ニューウェイがチームを去ることを発表した。 【リザルト】F1第6戦マイアミGP:スプリント予選結果 数々のチャンピオンマシンを世に送り出してきた伝説的なデザイナーであるニューウェイは、レッドブルにおいてもセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンのタイトル獲得に貢献した。 しかし今年に入り、レッドブル内部の権力争いが激化する中、ニューウェイはチームを去る時が来たと感じたようだ。ハイパーカーRB17の開発は続けるものの、F1からは離れ、2025年第1四半期に契約が終わって以降は他チームへの移籍が自由になる。 そのため、もしライバルチームが2025年の早いタイミングでニューウェイを獲得できれば、新規定の2026年マシンの開発に、イチからとは言えないものの、かなり関与することができるはずだ。 フェラーリをはじめとしたライバルチームがニューウェイの獲得に強い関心を示しているものの、彼はまずはF1から離れる時間が必要であり、「ライバルチームに加わる計画はない」と語った。 「F1にはすべてを費やす必要があり、私はもう長い間、それを続けてきた」 ニューウェイは『Sky Sports F1』にそう語った。 「2021年はメルセデスとのタイトなチャンピオン争いで本当に忙しい年だったし、同時にこの世代のマシンの父となるRB18の研究開発にも力を注いだ」 「分からないけど、フォレスト・ガンプが言うように『少し疲れた』と感じるときが来るんだ」 いつからF1と距離を置くことを考えていたのかと聞かれ、ニューウェイは「正直に言えば、少し前からだ」と答えた。 「冬の間に少し考えて、そして今年、いろいろな出来事が起こったときに思ったんだ……私は生活のために働く必要がないという、とても幸運な立場にいる」 「今こそ、一歩引いて、少し休んで、人生の棚卸しをするいい機会だと思ったんだ」 「私の妻マンディ(アマンダ)と犬たちで、多分旅に出るだろう。モーターホームか何かでフランスを旅して、人生を楽しむんだ」 「そしていつか……それがいつかは分からないが、シャワーを浴びながら『そうだ、これが次の冒険になるんだ』と考えるだろう。今はまだノープランだ」 2025年にメルセデスからフェラーリに移籍するルイス・ハミルトンは、ニューウェイはF1で一緒に働きたい人物のリストのトップに入るだろうと語った。 このコメントに対し、ニューウェイは「正直なところ、ルイスがそう言ってくれるのはとてもありがたいことだし、とても光栄だよ」と答えた。 「でも、今は少し休んで、次に何が起こるかを見る時期なんだ」
Filip Cleeren