【UFC】平良達郎はいかにUFC6連勝を成し遂げたか?「“俺のタイムだ”ってなって」「ベルトとUFC日本大会を持ってきます」──ペレス戦の告白
◆タイトルマッチはすぐにでもやりたいけど──
──アレックス・ペレス選手に2R TKO勝ちでした。現在の心境は? 「勝ててホッとしているのですけど、あのままパウンドアウトか、本当は“首取って終わりたかったな”という気持ちもあるので。まあでも、すべてひっくるめてランキング5位のペレスに勝てたので、そこはひとつ自信を持ちたいのと、本当に次はあとはチャンピオンもそうですし、もう一個、上位ランク(との試合)を挟んでもいいですし、次を見据えてワクワクしています、また」 ──オクタゴンで王者アレクサンドル・パントーハの名前を叫びましたが、いま「もう一個挟んでもいい」と。 「タイトルマッチは喜んですぐにでもやりたいですけど、自分は(試合当日時点で)13位の立場なので、まあ、何でもやります(笑)」 ──ペレス戦でどんな作戦を考えていたのでしょうか。 「どこかしらのラウンドでバックチョークとかバックから極めようと思っていました。いろんなバックの4の字だったり、バックの寝技から考えていて、あとスタンドは自分がケージのセンターを取る意識でやっていこうと思っていました。バックのあの展開は、作戦通りです」 ──UFCのグローブが変わったと聞きましたが、感触はいかがでしたか。 「指の穴だったり、、サミングはそれとは関係ないと思うのですけど、だいぶ手にはめたかんじは結構変わりました。握りやすさとかは変わらないのですけど、一応いつもよりバンデージの厚さだったりを今回変えました」 ──スタンドではペレスの連打を止める首相撲からのヒザ蹴りが効果的でした。あれは対策でやりこんできましたか? 「首相撲を集中してやってきたわけではないですけど、対策として、すごい相手がレスリングがしっかりしているので“深く組まないように”序盤は四つで勝負するというよりはクリンチ、首相撲でヒザを狙っていこうとは思っていました」 ──レスリング対策だったのですね。 「ガツガツ組みに来る人ではないので、そこで押し込まれて後手にならないようにはすごく試合にも出たと思います」 ──最初に跳びヒザ蹴りを掴まれてテイクダウンされても、寝技に固執せず、首も取られず立ち上がったときに組み技の手ごてたえも感じましたか。 「下になっても間違いなく立てるな、というのは感じて、あとがぶりからの色々、ダース系、アナコンダとかあるのでそこも意識していましたね」 ──フィニュシュの場面、バックを取って、おたつロックから対角の腕も縛っていた。あれだけあおっても落とされる心配はなかった? 「落とされる心配はなくて、得意だったので、あの形からグラウンドに持っていこうというのは試合前から松根(良太・代表)さんと話していました」 ──決着した瞬間についてご自身ではどう思っていたのでしょうか。 「(ペレスの身体が)“伸びた”と思ってパウンドをまとめようと思ったときの怪我だったので、嬉しかったというよりかも、ちょっと残念な気持ちにもなりました。“俺のタイムだ!”ってなっていたので。“ちゃんと仕留めたかったな”というのがありましたけど勝てて良かったです」 ──兄の龍一さんがオクタゴンインタビューの通訳をされていました。今回お兄さんが帯同してくれたことは力になりましたか? 「力になりました。すごい面白かったです(笑)、兄弟が……(笑)“わあ、本当にお兄ちゃんがいるー!”と思って。負けたら(ケージインタビューが)実現しなかったので勝てて良かったです」 ──今後の展望を。 「チャンピオンを倒して、日本に、沖縄にベルトを持ち帰ります。そして、UFC日本大会を持ってきます!」 ──最後に日本のファンにメッセージを。 「めちゃくちゃ力になりました。U-NEXTで見てくれた方もありがとうございます。一言ひとことでいつも“頑張ろう”と思えて。次も世界一のファイターになるために強くなって帰ってくるので、また応援してください!」