カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング18位。エースの後釜に50億円超。リバプールから若手2人を獲得
欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で順位ごとに紹介する。※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。
18位:ブレントフォード(プレミアリーグ/イングランド) 総支出額:9790万ユーロ(約156.6億円) 移籍金最高額:イゴール・チアゴ(3300万ユーロ/約52.8億円) 今夏の移籍市場で18番目に多くの支出をしたヨーロッパのクラブは、プレミアリーグのブレントフォードで総支出額は9790万ユーロ(約156.6億円)だ。 ブレントフォードは2023/24シーズンのプレミアリーグで16位になったクラブで、2024/25シーズンはもっと簡単に残留を決めたいところ。最高額の投資はベルギーのクラブ・ブルッヘから獲得したFWイゴール・チアゴだった。23歳のブラジル人は、昨シーズン公式戦合計で29得点を決めた選手で、移籍金3300万ユーロ(約52.8億円)で獲得した。 これは、FWイヴァン・トニーの放出が予想されていたからだ。トニーは2022/23シーズンのプレミアリーグで33試合に出場して20得点4アシストを記録したが、サッカーの試合で賭博を行っていたことが明らかになり、昨年5月に8カ月の出場停止処分が下されたため、2023/24シーズンは17試合で4得点2アシストにとどまった。 ブレントフォードは契約の残り期間が1年だったトニーを放出する方針で、アーセナルやチェルシーなどからの関心も噂されたが、最終的にはサウジアラビアのアル・アハリに加入。移籍金は4200万ユーロ(約67.2億円)となっている。 そのほかでは、リバプールからDFセップ・ファン・デン・ベルフ(2360万ユーロ/約37.7億円)とMFファビオ・カルバーリョ(2340万ユーロ/約37.4億円)を獲得した。ブラジルのグレミオからは、18歳のウインガー、グスタボ・ヌネス(1200万ユーロ/約19.2億円)も加わっている。 昨年夏に期限付き移籍でアーセナルに加わったGKダビド・ラヤはこの夏に完全移籍に切り替わり、ブレントフォードに3190万ユーロ(約51億円)をもたらした。ブレントフォードは補強に大金を投じているが獲得している選手は若手ばかり。イゴール・チアゴが7月に半月板を負傷していきなり長期離脱を強いられることになったのは不運だが、必要とされていたポジションを強化しようというチームのフロント陣の狙いはしっかり見える補強だった。
フットボールチャンネル