バルセロナ、下部組織選手の違約金政策を変更へ…約10億円でのギウのチェルシー移籍など流出防止を目指す
バルセロナが下部組織の選手流出を防ぐべく、新たな方針を確立したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 下部組織ラ・マシアから将来有望な選手たちを続々と輩出するバルセロナだが、デコSD(スポーツダイレクター)は着任後、そんな若手たちが国外に、とりわけプレミアリーグに流出することを憂慮していたという。例えば昨季、バルセロナのトップチームで7試合2得点という成績を残したFWマルク・ギウ(18)は600万ユーロ(約10億円)という安価な額でチェルシーに渡り、またDFパウ・クバルシ(17)も本来の価値が3000万ユーロ(約48億円)だったところ、1000万ユーロ(約16億円)の違約金で流出するおそれがあった(すでに新契約を締結済み)。 デコSDはさらなる流出を防ぐべく、下部組織選手の違約金設定に関する方針を変更した模様だ。 ラ・マシアの選手は16歳となった際、違約金がギウ同様600万ユーロに設定される。が、今後は段階的に金額が上がっていくことになるという。選手のポテンシャルによって差異こそあれど、UEFAユースリーグに出場すれば800~900万ユーロ(約13~14億円)、Bチームに昇格すれば1500万ユーロ(約24億円)まで上昇し、そしてトップチームでプレーするようになれば最大で5000万ユーロ(約81億円)まで引き上げられるようになるとのことだ。 デコSDはこの方針によって、国外、とりわけプレミアリーグのクラブがラ・マシアの若手を容易には“強奪”できなくなると考えている様子だ。