「不安な気持ち高くなった」交通安全県民運動期間に合わせ、中学生が「ながらスマホ」の危険を学ぶ
スマートフォンなどを使いながら自転車を運転する「ながらスマホ」。愛知県警などは、「ながらスマホ」の危険を知ってもらおうと、春日井市の中学校である実験を行いました。 中学生たちが見ているのはスマホを見ながら自転車を運転している人の視界と、視線の動きを追跡した映像です。オレンジ色の丸が視線の動きを示していて、ほとんどスマホの画面にとどまっていることが分かります。
愛知県警などが春日井市の中学校で行ったのは「ながらスマホ」の危険を知らせるための実験です。専用のカメラを着けて、自転車を運転します。通常時と「ながらスマホ」の時の視線の動きを比較しました。 スマホを操作していない通常時は左右の方向に視線を動かしていて、広く全体が見えています。一方、「ながらスマホ」の場合、視線はスマホに集中していて、左右にはほとんど動かしていません。近づいてきた歩行者に急に視線が移動するため、認知がおろそかになります。 中学生たちは「ながらスマホ」をすることで、視線を動かす範囲が狭くなり、交通事故につながる危険があることを学びました。 中学生: 「自転車をスマホを見ながら運転すると注意がそっちにいくので、歩行者への注意がおろそかになって不安な気持ちが高くなった。今回の実験を思い出して安全運転したい」
11月1日から改正道路交通法が施行され、「ながらスマホ」の罰則が強化されました。警察は引き続き、「ながらスマホ」をしないよう呼びかけています。
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