白髪対策の“今”を専門家が解説 グレーヘアの増加を遅らせたいと考える人に朗報?
白髪が増えることは自然な老化の一部で、ポジティブに捉える人も増えてきた。けれども白髪の進行を遅らせたい人にとって、科学の力で髪が白くなるのを遅らせる、あるいは再び色素を着色できる可能性が出てきているというのは朗報といえるだろう。UK版ELLEが複数の専門家に白髪ケアの“今”と、これからできるアクションプランをインタビュー&レポート! 【写真】白髪はアクセサリー! セレブのお手本グレーヘア・カタログ
グレーヘアの増加を遅らせたいと考える人に朗報!?
最近の夕食の席で、私と友人たちは白髪について話し合った。一人の友人は、硬い白髪を一本抜くと、その場でさらに白髪が生えてくるという夢を見たと語った。もう一人の友人は、自分より年下で既にソルト&ペッパーの髪色の弟のことを話題にした。 20代であっても白髪がちらほら生え始めることは珍しいことではないし、白髪自体が悪いわけではない。しかし、やはり白髪が増えるのは厄介だし気になるものだし、できることならもう少し遅らせたいと考える人も多いだろう。 驚くべきことに最近では、白髪の発生を遅らせたり、再び色素を取り戻すための有望な科学がいくつか登場している。
グレーヘアが増えるメカニズムをおさらい
不思議なことに、白髪になる理由やその時期を完全に理解している人は少ない。多くの場合、遺伝の影響が大きいことは確かだ。 メリーランド州の皮膚科医、イフェ・ロドニー博士によると、「私たちの毛根には毛包があり、そこにはメラニンを生成するメラノサイトという色素細胞があります。加齢とともに、このメラノサイトが減少し、メラニンの生成が遅くなることで髪が白くなり始めるのです」 白髪の進行には、年齢以外にもさまざまな要因が関係している。特に若い世代では、その傾向が顕著です。その一つがストレスだ。 NYの皮膚科医、ハドレー・キング博士によると、「ストレスで一夜にして白髪になることはありませんが、ストレスはメラノサイトの減少を加速させる可能性があります」と話す。
ストレスはグレーヘアにとっても大敵
キング博士は、ストレスホルモンであるコルチゾールは炎症を引き起こし、フリーラジカルを発生させ、メラニン生成に影響を与える可能性があると説明する。 さらに、喫煙、貧血、栄養不良、ビタミンBレベルの低下、未治療の甲状腺疾患なども、白髪のプロセスを加速させる要因とされている。 キング博士は「ストレスを減らすことで白髪の早期化を食い止められるかもしれない」と述べている。コロンビア大学の研究では、ストレスをなくすことで髪が自然な色に戻ることが発見されたが、これは従来不可能だと考えられていたことだ。