未来のスター!? 欧州下部組織でプレーする日本の逸材10人。日本代表候補たち
多くの日本人選手が欧州トップレベルでプレーしているが、それと同じくらいに欧州下部組織でプレーする選手も多い。Jリーグでプレーすることなく海を渡る選手もいれば、幼少期から海外で過ごす選手もいる。今回は欧州クラブの下部組織でプレーする日本人選手を紹介する。※成績、プロフィールは『transfermarkt』を参照。
MF:花城琳斗(はなしろ・りんと) 生年月日:2005年9月12日 所属クラブ:シュトゥットガルトⅡ 現在18歳のMF花城琳斗は2024年1月から新たに欧州に挑戦した若武者だ。JFAアカデミー福島でプレーし、世代別代表としても招集されるなど将来を嘱望されていた花城は、Jリーグを経ずにドイツのシュトゥットガルトへの加入を決断した。 抜群のテクニックを誇る花城は、創造性豊かなプレーで味方の攻撃を活性化させることのできる選手だ。また、瞬間的なスピードや献身的な守備も持ち味となっている。昨年3月にJFAアカデミー福島はシュトゥットガルトのU-19、U-17混合チームとテストマッチを戦っており、そこで圧巻のパフォーマンスを発揮していた。 ドイツでのキャリアをスタートさせた花城は現在シュトゥットガルトのセカンドチームでプレーしており、3月のTSGバーリンゲン戦でデビューを果たした。ここまでスタメンでの出場は無いが、リーグ戦3試合に出場している。花城は3月に行われたU-19日本代表のヨルダン遠征メンバーにも招集されており、着実に実績を積み上げている最中だ。 シュトゥットガルトのトップチームには伊藤洋輝と原口元気が所属している。今後は彼らのようにA代表としてもプレーすることはあるだろうか。
MF:ルシアン・リトバルスキー 生年月日:2003年5月8日 所属クラブ:グロイター・フュルトⅡ ルシアン・リトバルスキーは偉大な父を持つサッカー選手だ。彼は1990年のFIFAワールドカップで優勝を果たした西ドイツ代表選手ピエール・リトバルスキーと日本人の母の間に生まれた。ルシアンは父がコーチやスカウトを務めたヴォルフスブルクの育成組織で育った。 ヴォルフスブルクのU-19チームでコンスタントに出場機会を得ていたルシアンは2022年夏にグロイター・フュルトとプロ契約を結んだ。同クラブ加入後は主にセカンドチームでプレーしている。ウィングや中盤で起用され、2022/23は31試合出場5ゴール3アシストの成績を残した。今季は両ウィングとしてプレーしており、ここまで21試合出場1ゴール4アシストとチャンスクリエイトにおいて力を発揮している。 ルシアンはトップチームでの出場はまだ無いが、セカンドチームでコンスタントにプレーしており、今後が注目の選手である。ルシアンはそのルーツから日本とドイツ両国の代表としてプレーすることが可能だ。現状いずれの国においても世代別代表としてプレーした経験は無いが、これから日の丸を背負ってプレーすることはあるだろうか。