M.ナイト・シャマラン監督が最新作「トラップ」誕生までのすべてを語るインタビュー到着
「シックス・センス」(1999)をはじめ、そのオリジナリティ溢れる設定と衝撃のストーリーテリングで世界中の観客を魅了するM.ナイト・シャマラン。その集大成となる「トラップ」について語ったインタビューが到着した。
──集⼤成となる最新作「トラップ」の着想について 『⾳楽を題材にしたスリラー映画はできないだろうか。⽗と娘がコンサートに⾏き、コンサートと、そこで起こる恐ろしい事件とを組み合わせたストーリーを作った。こうして「トラップ」は⽣まれた』と振り返っている。 ──良き⽗とサイコな切り裂き魔。⼆つの顔を持つ複雑なキャラクターを演じられる俳優 『ジョシュ・ハートネットは、⾮常に思慮深く、哲学的な男だ。彼は何でもする準備ができていると思った。彼はエネルギーに満ちていて、電撃を感じさせた。すべてを受け⼊れ、リスクを取って全⼒で勝負する準備ができている俳優が必要だった』と語る。ジョシュ・ハートネットは、家族思いの⽗であり、サイコな“切り裂き魔”という⼆つの顔を持つ複雑なキャラクターを⾒事に体現。彼の熱演に対してシャマランは、『彼はまさにパーフェクトで、素晴らしい演技を披露してくれた』と語っている。 ──観客の誰もが持つもう⼀⼈の⾃分、⼈間の⼆⾯性について 『ダークなキャラクターを描いたり、演じたりするのは魅⼒的だ。私にとって重要なのは、極端に恐ろしいことをするキャラクターの中に、ほんの少しでも⼈間らしさを⾒出すこと。それが観客の⼼に響くんだ。なぜその⼈物は恐ろしいことをするのか、理由を⾒つけることで、私たちはお互いに共感し合えるようになる。お互いをもう1⼈の⾃分として⾒ることができれば、その認識はとても感動的なものだからだ』
──デジタルの時代に制約だらけのフィルム撮影にこだわる理由 シャマラン映画のもう⼀つの秘密は、デジタル撮影が当たり前の時代にフィルム撮影にこだわっていること。『フィルムは化学薬品を使うから、実際に有機的な反応が起こる。ある意味、⽣きている。 フィルムは、その限界の中で、観客との関係を築き、それが⽣きている表現を⽣み出す。』とフィルム撮影にこだわる理由を明らかにしている。 ──前代未聞、主⼈公の⼼理ドラマとアリーナライブを同時進⾏させるリアリティへの挑戦 『私はCGI を使うタイプではないので、ライブをやると決めたとき、みんなに本物のライブをやって撮影するんだ。ごまかさない。と⾔い続けた。』と、巨⼤アリーナで、オンタイム進⾏するライブ撮影に徹底的にこだわった。 『クーパーと娘のライリーが話している瞬間にスクリーンに映っているステージは、その瞬間に実際に起きていることなんだ。スリラー映画を撮影している最中に本物のコンサートを開き、それをやり遂げるのは⾄難の業だ。とてもやりがいがあった』と、コンサートを楽しむ⽗娘の姿と、彼らが⾒つめるステージのパフォーマンスの同時演出に挑んだという。 ──映画館でこそ観るべき映画「トラップ」 『「トラップ」はまさに、映画館で体験してもらいたくて作った映画だ。私の映画は、刺激的だったり、笑えたり、衝撃的だったりする映画を体験してもらうためのものだ。あるいは、少し居⼼地が悪くなるような感じや、考えさせられるような感覚も体験してほしい。そんな瞬間が、映画館で映画を観ることの最⾼の魅⼒だ。だから「トラップ」は、みんなに映画館で観てほしい。きっと素晴らしい映画体験になるはずだ』 騙すか騙されるか、あなたは“罠”(トラップ)に隠された衝撃の真実を見破れるか?映画館の客席が明るくなる瞬間まで、容赦なくどんでん返しを繰り出すシャマランに騙され続け、興奮と緊張が爆発する絶対予測不能サスペンスが誕生した。
「トラップ」
監督:M.ナイト・シャマラン 製作:アシュウィン・ラジャン、マーク・ビエンストック、M. ナイト・シャマラン 製作総指揮:スティーブン・シュナイダー 脚本:M.ナイト・シャマラン 出演:ジョシュ・ハートネット、アリエル・ドノヒュー、サレカ・シャマラン、ヘイリー・ミルズ、アリソン・ピル 撮影:サヨムプー・ムックディプローム 配給:ワーナー ブラザース映画 ©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED