引退試合で2ラン被弾の阪神・秋山 外角低め直球勝負に「全く後悔していない。一番頑張ってきた球種とコース。打たれてスッキリ終われる」
「ウエスタン、阪神7-8ソフトバンク」(24日、鳴尾浜球場) 阪神の秋山拓巳投手が自身の引退試合に先発し、1回2安打2失点だった。2死三塁でカウント2-2からリチャードに136キロの直球を豪快な2ランを浴びて苦笑い。登板後には岩貞から花束を渡され、涙を浮かべた。 【写真】リチャードに被弾 直後にマウンドで見せた秋山の表情が深い 試合後、テレビ中継でのインタビューで「ファームで過ごした時間がすごく長く、でも本当に無駄な時間ではなかった。本当にたくさん思い出が詰まった15年間だった」と振り返った秋山。「剛速球があるわけでもないし、空振りが取れる変化球があるわけでもない。1球に対して意志をしっかりしたい、意図を持って投げるということに本当にこだわってきた」といい、この日も「どんな感情になるかと思ったが、いつも通り配球できた」と話した。 ただ、リチャードに被弾した場面については「本来であればフォークかカットボールを投げていたが、最後真っすぐで決めたかったという思いもあって。配球じゃなくなっちゃったけど、本当に全く後悔はしていない」と説明。外角低めへのストレートは「やっぱり一番頑張ってきた球種とコースなんで。15年間の思いをぶつけて投げたけど、これでホームランを打たれてスッキリ終われるなという思い」と心境を明かした。