大切なのは「共助」のチカラ…大規模災害で長期化する避難生活を見据え 進む“日頃の備え”
参加者たち: 「できたら校舎の3階に持っていかないかんので、この状態で持って行って最後そこで完成した方がいい」 「ここで完成するとまずい?」 「ぐちゃぐちゃになる」 「ここじゃないんですか」
参加者たち: 「授乳したいんですけど、このテント借りていいですか?」 「持っていきましょう」 「いや、更衣室の中だと思うけどテントでするんですか?」 「そのためのテントではないの?」
テントを更衣室に運びますが… 「これ入らんやん。中で組み立てないかんしこれを何に使うかというのを」 「入れてみよう」 いざ、運営してみると、どこに何を設置するのか、どんな備品がいるのか…なかなかスムーズにはいかないようです。
避難生活では「共助」の力が重要 訓練を通して実感したことは
さらに… 「人が倒れて苦しそうにしている!救護班の方ちょっと来てください!」 救護を要請するも、みなさん目の前の作業に夢中で誰も気づきません。何度も大きな声で呼び続け、ようやく駆けつけてくれました。
さすがは防災士、駆けつけたあとは見事な連携で救命措置を行い、訓練は終了! 参加者: 「実際にしてみるとほんとに難しくてうまく動けないものだなと」 参加者: 「繰り返し訓練をすることが非常に大事になるということを実感」 松山市防災・危機管理課 竹場登副主幹: 「あらかじめこんなレイアウトにしておこうとか、誰がどの班をやるのかなど決められることは決めておいて、その上で訓練を重ねておくことが必要」
能登半島地震直後に被災地に入り、自治体のサポート業務にあたった愛媛県の佐々木一光さんは避難生活には“共助”が重要だと話します。 県防災危機管理課 佐々木一光さん: 「命が助かるのは『自助』でも、命が助かった後生活を続けるにはやっぱり『共助』の力がないと一人では生きていくのは難しい」
災害時の野菜不足解消へ 避難所近くに作った「備蓄畑」
かわって、こちらは宇和島市津島町。 Q.これは何を植えている? BISAI-FARM 林昭子代表: 「ブロッコリーとキャベツとカリフラワーと20種類くらい植えていたが、収穫が終わったものもある」 この畑で行われている“備え”が… 「これはもう採れ頃ですけど、まだ何日か置いてはおけるかなというものなので、その間に災害が来た時用に置いています」 実はこの畑、災害時用の野菜を育てているんです。 Q.ギリギリまでこの畑で蓄えておく? 「そうです。だからここが備蓄している畑」