技あり【アヒージョ】レシピ ほっくり仕上がって食べ応えもアップ 竹串を刺せば、家飲みが盛り上がる!
料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。 【画像】「えびと長芋のアヒージョ」の作り方を画像で見る どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?
長芋をプラスするだけ! 脱マンネリ・アヒージョ
アヒージョって料理は本当に浸透しましたね、日本各地を旅してよくそう思うんです。全国の居酒屋さん、それも特に洋風でもないお店でメニューに見かけること、よくある。作りやすいのと、食材をわりと選ばず作れるのがいいんでしょうね。 さてそんなアヒージョの代表格、えびのアヒージョに私は「長芋」を入れるの好きなんです。ほっくり仕上がって、食べごたえも増して、いいもんですよ。簡単なのでぜひお試しください。 ■材料(2~3人分) ・むきえび:12匹(120g程度) ・長芋:170g ・にんにく:1/2かけ ・油:150ml(大さじ10) ・塩:多めのひとつまみ ・(用意できるならしてほしい)イタリアンパセリ:少々 ■下ごしらえ 長芋はピーラーで皮をむいて、まずタテ半分に切ってください。それぞれ、1センチよりちょい大きめに切っていきましょう。あまり小さくしないほうがシャキシャキ感を楽しめます。写真で1.2~1.5センチ幅ぐらい。 きれいに切り揃えようとしなくてOK。長芋は煮くずれにくいし、大きさのランダムさは食感も豊かになりますから。 にんにくは皮を除いて、包丁などで軽くつぶしておいてください。
えびと長芋のアヒージョの作り方
今回は直径20センチのフライパンを使っています。 写真のように、長芋がばらけるように、えび、にんにくと一緒に入れてください。全体が軽くひたるぐらい、150ミリリットルの油を加えます。 この頃は油も高めなので使いやすいもので結構ですが、私のおすすめはサラッと仕上がりやすい米油です。 中火にかけて沸いてきたら、えびが赤くなるまで熱してください。長芋は生でも食べられるものなので、えびに火が通ればもうほぼ完成。 味つけですが、「塩、多めのひとつまみ」を全体にふってください。これだけでじゅうぶんおいしい。食べてみて薄ければまた少々をふればいいだけです。好みで黒こしょうをひいてもおいしいですよ。 可能ならぜひ加えてほしいのが、刻んだイタリアンパセリ。熱々のところにふると香りが立って食欲を誘います。 さあ、できあがりました。 ハーブが好きな方はタイムでもローズマリーでもお好みで。あるいは山椒粉をちょっとふってもおいしい。具材はしらすを加えてもさらにおいしさアップ、バゲットにのせるといいつまみになります。 私はこれ、家飲みのとき人数分の竹串を刺して、熱々のところをよく出すんです。場を盛り上げてくれる一品になりますよ。 それではまた来月、お目にかかります。 白央篤司(はくおう あつし) フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に、卒業間近の美大生、就職したばかりの青年、保護犬猫60匹と暮らす女性、日本に暮らす韓国人男性、奥さんを亡くしてひとり暮らしの85歳の男性……などなど、18人の「きょうの鍋」と個人史を追ったノンフィクション『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)がある。
白央篤司