【オリックス】中嶋聡監督「野球はやっぱり、流れが…」 拙攻響いた 5度目完封負け 勝率5割逆戻り
◆パ・リーグ 日本ハム1-0オリックス(29日・エスコンフィールド) オリックスが今季5度目の完封負けを喫し、6カードぶりに負け越した。中嶋聡監督(55)は「野球はやっぱり、流れがありますからね。そういうことをしていたら、向こうに流れがいく」と拙攻を指摘。終始押しながら決めきれず、勝率5割に逆戻りした。 まず5回無死一塁、軽いコンディション不良で欠場した福田に代わる1番・渡部がバント失敗。田宮の好判断で挟まれた一走・紅林もアウトになった。7回無死一塁は、紅林の二直で飛び出したゴンザレスが走塁死。初回から7回まで走者を出し続けたが、小さなミスが結果的に響いた。 先発・曽谷は5回まで無安打。2安打を許した6回、2死二塁をしのいだ時点で球数70球に達した。2年目左腕は4回途中4失点で敗れた4月7日ロッテ戦(ZOZO)の71球が今季最多。指揮官は「70(球)からなんですよね、ガクンと落ちるのが。もう1回、行きたかったなぁ…」と胸の内を明かし、継投に入った8回に決勝点を献上した。 宮城と佐々木が投げ合う30日のロッテ戦(ほっと神戸)で敗れれば、22年5月(9勝15敗)以来2年ぶりの月間負け越しが決定する。目先の1勝は拾えなかったが、曽谷には先発としてスタミナをつけさせている段階。負け投手になった宇田川も、右肩痛から復帰2試合目で初めてイニングまたぎを経験した。まだ27試合。パ王者には、先を見る力がある。(長田 亨)
報知新聞社