【九州場所】琴桜が1敗守る 天国の北の富士さんへ「いい報告ができるようにやっていくだけ」
悲願の初優勝となるか。大相撲九州場所12日目(21日、福岡国際センター)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が関脇大栄翔(追手風)を押し出して11勝目(1敗)を挙げた。取組後は「目の前の一番に集中していけている。明日からも気を引き締めて、一日一番集中していくだけ」と表情を引き締めた。 この日、1敗の大関豊昇龍(立浪)が小結正代(時津風)を下して首位をキープし、幕内隆の勝(常盤山)は関脇霧島(音羽山)に屈して2敗に後退した。琴桜は「結果が求められる番付だし(優勝は)毎場所狙っている。硬くならずに、自分らしくできることをしっかりやっていく」と気を引き締めた。 また、20日には元横綱の北の富士勝昭さんが死去したことがわかった。祖父が元横綱琴桜で、元関脇琴ノ若の佐渡ヶ嶽親方を父に持つ〝サラブレッド〟の琴桜は「若い衆の時から(北の富士さんが)たくさん気にかけてくれてありがたかった。しっかり恩返しして、いい報告ができるようにやっていくだけです」と言葉に力を込めた。
東スポWEB