松山英樹 2位終戦も「上位で戦えたことはプラス」 66で追い上げも及ばず
◇男子ゴルフツアー ダンロップフェニックス最終日(2024年11月17日 宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71) 3位から出た松山英樹(32=LEXUS)は6バーディー、1ボギーの66で回り、通算18アンダーの2位で大会を終えた。 マックス・マクグリービー(29=米国)が大会最少ストローク記録を更新する通算22アンダーで逃げ切り初優勝を飾った。 松山は「4日間1ボギーで回られたら厳しいですよね」と優勝したマクグリービーに脱帽した。 首位のマクグリービーを7打差で追いかけた。序盤はチャンスでパットが決まらず天を仰ぐ場面が多かった。最初のバーディーは5番。右奥から3メートルを沈めた。 7番パー5は3メートルに2オン。イーグルパットはわずかに外れたが、易々とバーディーを奪った。9番では4メートルのチャンスを生かし5打ビハインドで折り返した。 10番でボギーを叩いたものの諦めない。11番で取り返し、1オン可能な13番パー4はティーショットをグリーン脇のバンカーに運び、1・5メートルに寄せて伸ばした。 14番もピン奥1・5メートルにぴたり。しかしパットがカップに嫌われ、がっくりと肩を落とした。逆に15番でマクグリービーが長いバーディーパットを決めて勝負あり。17番パー3で3メートルのバーディーパットを沈めて意地を見せたが、10年ぶり2度目の大会制覇には届かなかった。 チャンスを生かし切れなかったラウンドを「後半の10番、12番、14番とか入れていればプレッシャーを掛けられたと思うけど、全部(パットを)外してしまったので戦いは終わっちゃったなという感じがした」と悔しそうに振り返った。 10月のZOZOチャンピオンシップ後、スイングの修正に取り組んだ。プレーの合間にも体の動きを確認する光景が何度も見られた。「良い部分もあったし、もちろん悪い部分の方が多かったけど、こうやって上位で戦えたことはプラスだと思う。悪い状態ながらもバーディーが取れたし、そこは良かった」と手応えを口にした。 これが2024年の最終戦。今年は2月のジェネシス招待、8月のフェデックス・セントジュード選手権を制し、米ツアー10勝に到達。8月のパリ五輪では銅メダルを獲得した。日本ツアーは今大会だけだったが、2位に入って存在感を残した。年明けから米ツアーでの戦いに戻る。「年明けに向けて、どうやって調整していくか考えたい」と視線を上げた。