中国恒大のEV部門、株価急伸-買い手候補が管財人と交渉中
(ブルームバーグ): 中国の不動産開発大手、中国恒大集団の電気自動車(EV)部門の株価が27日、2倍強に上昇した。同社は買い手候補が出資に向け管財人と交渉中であり、生産支援で新たな融資枠が供与される可能性があると発表した。
香港市場で17日から売買が一時停止されていた中国恒大新能源汽車集団は取引が再開された27日、株価が一時2.13倍と、取引時間中として約10年ぶりの高い上昇率を記録した。
当局に26日提出された資料によると、中国恒大新能源汽車のオーナーを代表する管財人グループは、当初29%出資する可能性がある買い手候補と暫定合意した。合意には後日、株式29.5%を追加購入するオプションも含まれる。また、買い手候補が与信枠を手配する可能性も明記された。
買い手候補は名前が明らかにされていないが、中国恒大新能源汽車との関係はない。この取引にはなおデューデリジェンス(資産査定)が必要となる。
同社は24日、補助金と奨励金19億元(約410億円)の返済を地元当局から求められていると発表していた。
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原題:Evergrande EV Unit Says Its Liquidators Found a Potential Buyer(抜粋)
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Linda Lew