村井國夫「無理して買った」 初の愛車は『日産 フェアレディZ』 車は仕事に必須のステータス
■「俺も乗っとけばよかった」 42歳の時の愛車『BMW M3』
次に登場した愛車は、村井さんが42歳の時に手に入れた『BMW M3』です。ドイツ・ツーリングカー選手権に勝つために開発され、歴史上最も成功を収めたツーリングカーとして、常にレースシーンを独占。極めてスポーティーでありながら実用性にも優れ、全く新しいカテゴリーの量産車につながる道を切り開きました。 久しぶりに愛車を目にして、村井さんは「これは、格好いい! 俺も(ずっと)乗っとけばよかった。(アクセルを)踏むと、そのままウワッという加速感がたまらなかった。(車が)小さいからパワーが充満している感じがした」と、かつての愛車を振り返りました。さらに、実際に乗車すると「グッと地上をかんで走っているみたいで、速いし(エンジンの)音もいいんですよ」と、興奮気味に乗り心地を楽しんでいました。 この愛車と出会う1年前、テレビ放送された映画『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク』や、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で、ハリウッド俳優のハリソン・フォードさんの日本語吹き替えを担当した村井さん。当時について「ハリソンは僕よりちょっと声が高いんですよ。僕がちょっと低いから、最初は違和感があったんですけど、(ハリソンは)スターで輝いているから、おじさんっぽくはしたくなかった。彼の芝居を俺が助けてやろうと思って、そういう意識でやりました」と明かしました。
■妻が選んだ愛車『シトロエン CX』
続いて登場したのは、1974年にデビューしたシトロエンの、フラッグシップモデル『CX』。スタイリッシュな流線形ボディーに、シングルワイパー、ドラム型のメーター類、くぼんだリアウインドーなど、革新的なディテールが詰め込まれ、滑らかなハイドロニューマチックサスペンションも装備されています。1975年のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、新時代に向けたシトロエンの最高傑作となりました。 この愛車を選んだ理由について、村井さんは「実は僕が選んだのではないんですよ。妻が選んだんです。僕は本当に、イタリアやフランスの車が好きなんだけど、(車に)力がなかったりして。でもシトロエンは、先輩が乗っていて憧れでもあったから乗りたかった」と、明かしました。