多彩な1000点に多くの来場者 「鯨グッズ展in和田」 南房総(千葉県)
南房総市の和田地域センターで9、10日に、「鯨グッズ展in和田」が開かれた。コレクターや研究者などが集めたクジラにまつわるグッズ、大小合わせて1000点以上が展示された。南房総三龍亭一門による講談や小噺(こばなし)などもあり、市内外から訪れた多くの来場者が、和田地区の代表産業である「鯨」について興味を深めた。 クジラグッズコレクターや研究者、芸術家らで組織された「鯨文化交流会」が主催し、和田での開催は8年ぶり。和田地区に関東唯一の捕鯨基地があることや、同会の細田徹さんが2013年ごろから同センター内の「勇魚(いさな)文庫」にコレクションの一部を展示していることから、開催に至った。 会場には、同会の会員らが集めたクジラグッズや、クジラが刻印された世界各国の記念硬貨、クジラをテーマにした映画のポスターなどを展示。各ブースで、来場者と会員がクジラ談義をするなどにぎわっていた。 10日には、南房総三龍亭一門による特別公演も開催。吉与夢さんが小噺「モリ」、四九八九さんが紙芝居「くじらのゴン」、千公さんが講談「くしらの門完結編」を上演し、会場内は盛り上がりを見せていた。 細田さんは「勇魚文庫もクジラで町おこしをしたいという地元の声から始まった。このようなイベントで、貴重なクジラグッズや資料に触れてもらうことが地域文化の醸成の一助になればと思います」と話していた。