エイの水槽の前でダンスする男の子...それを見てアカエイが取った「驚きの行動」とは? まさかの友情に世界中が熱狂
水族館の水槽を挟んで育まれたアカエイと小さな男の子の友情に世界が注目している
オーストラリアの動物園で、思いがけない生き物と仲良しになった男の子。ほっこりする動画を母親がネットに投稿した。 【動画】エイの水槽の前でダンスする男の子...それを見てアカエイが取った「驚きの行動」に世界中が熱狂 TikTokで話題の動画は11月に@hikayveeによって投稿された。小さな男の子ソニーが体を左右に揺らしてダンスを踊ると、水槽のガラス越しにそれを見たアカエイが同じ動作を始めた。 映像は「親友になった?」という字幕入り。「ソニー&エイが一緒にブギ」というコメントが添えられている。 投稿したのはメルボルン在住のケイラ・スタッフ=バラストロ(30)。エイと一緒に踊る息子に気付いて最高に可愛いと思い、この微笑ましい動画をもう何百回も見ていると本誌に打ち明けた。 動物との友情と言われて魚類を思い浮かべる人はあまりいないかもしれない。しかし実は、人と意味のある関係を築くことのできる海洋生物もいる。 海洋科学に詳しい動物学者のラビア・ライクリーフ博士(Dr. Rabiah Ryklief)がウェブサイト「オーシャン・インフォ(Ocean Info)」に執筆した記事によると、海洋には確かに狂暴な生物がうようよしているが、非常に穏やかな性質の生き物もたくさんいる。 人懐こい海の生き物といえば、遊び好きで好奇心旺盛なハンドウイルカ、ダイバーに近寄って遊びに来ることもあるアシカ、ザトウクジラ、ミズダコ、ジンベエザメ、タイセイヨウマダライルカ、リーフィーシードラゴン、オニイトマキエイなど。 オニイトマキエイは、今回の動画に登場するアカエイとは異なる。2006年、オーストラリアの動物園飼育員で自然保護活動家だったテレビタレントのスティーブ・アーウィン(Steve Irwin)がアカエイに襲われて死亡して以来、大きな論議を巻き起こし、今でも怖がる人は少なくない。
アカエイで死ぬ人は少ない
だがアカエイは本当にそれほど危険な生物なのか。ナショナル・ジオグラフィックによると、アカエイには先端がとがったノコギリ状のとげがあり、この裏で生成される毒で人が死ぬこともある。 しかし世界最大の海洋探査・スクーバダイビング団体PADI(Professional Association of Diving Instructors)によると、鋭いとげと毒を持ってはいても、アカエイによって命を落とす人は、牛や蜂、さらには自販機が倒れて死亡する人の数よりも少ない。 アカエイが攻撃するのは身の危険を感じた場合のみで邪魔しなければ襲ってくることはない。ただし浅瀬の砂の中に埋もれていることが多いため、踏んでしまう危険はある。 そのため浅い砂底で足を滑らせる「スティングレイシャッフル(stingray shuffle)」でアカエイに自分の存在を知らせ、泳ぎ去る時間を与えてから水に入るのが賢明だ。 男の子とエイの動画はSNSで瞬く間に拡散し、これまでの再生数は230万回超、「いいね」は47万6300に達している。 ユーザーの@jakefromstatefarmは「君たちの波長が合った時」と書き込み、@science.took.a.raincheckは「これだからシーパンケーキ(エイ)は大好き!見て、一緒にグルーブしてる」とコメント。 「小さな男の子に向かって微笑んでる彼が好き」と@abbybutcher6は言い、@googlepixelは「間違いなく特別な思い出だね」と付け加えた。
マリア・アズーラ・ヴォルペ